2004年08月22日(日) |
横領したゼニでベンツを買った郵便局長 |
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国家公務員の中で唯一世襲でなれるものがあることをご存じだろうか。それがこの特定郵便局の局長である。明治時代に郵便制度が整備されたとき、田舎にはわざわざ郵便局を建てずに村の庄屋の家や資産家の家をそのまま郵便局にした名残である。また、使用されてる家屋に対しては年間で500万〜1000万円の使用料が支払われている。総額850億円だ。近代の郵便制度がはじまってから100年以上にもなるのに、まだこんなおかしな制度が生き残っていたのである。そういうわけで郵便局長の家で兄弟が何人か居た場合、できのいい息子はちゃんと進学させ、一番使い物にならないヤツに後を継がせたという話もある。民営化したらまっさきになくして欲しい制度だ。
窓口がどんなに混雑していてもどこ吹く風という感じで、後ろでふんぞりかえっているオッサン、それがこの世襲局長である可能性は高い。何もしない理由は実は仕事を何も知らないし、ヘタに手伝えばかえってミスが発生するからと言う説もある。家屋の借り上げ賃と働かないオッサンへの高額の報酬という無駄金が、日本中の特定郵便局で浪費されているのである。
日本郵政公社大阪監査室は8月12日、郵便局の運営資金を横領したとして、大東市の大東朋来郵便局長、吉野正彦容疑者(57歳)が業務上横領の疑いで逮捕されたことを発表した。調べによると吉野容疑者は昨年11月中旬、金庫に保管していた運営資金800万円を横領して1300万円相当のベンツ購入費の一部に使ったとか。不明金の総額は7900万円にのぼり、吉野容疑者は「競馬に使った」と供述している。どうせそのゼニを貢いでもらった愛人のマンションにでも隠してあるんだろう。突き止めてきちっと取り返して欲しいぜ。使い果たしてるなんて100%ウソだ。
なぜこの発覚が遅れたかだが、吉野容疑者は実は毎日行われる金庫内の現金残高の確認などをする出納責任者だったのである。盗んだ本人が金庫の残高を確認しているわけだから発覚しようがなかったわけだ。昨年10月にあった抜き打ち検査では不足は見つからなかったので、それから10ヶ月の間にこの7900万は使われたことになる。一ヶ月に約800万の散財である。しかし、一年近くそうしたチェックがないというというのも不思議な話である。どうせこんな男はしこたま実家にも貯め込んでいるだろうから財産没収してまるハダカにしてから刑務所にぶち込んでやれ。
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