2004年08月20日(金) |
こら、もっとキレイなゼニをよこせ! |
携帯用URL
| |
|
オレは新札、いわゆるピン札が好きだ。銀行強盗は通し番号の新札よりも古い札の方を好むそうだが、オレには後ろめたい部分などどこにもないので同じ受け取るなら新札の方がずっといい。そういうわけでオレは財布の中の札はいつもしわくちゃ度の高いモノから優先的に使うようにして、できるだけきれいな札ばかりになるようにしていたのだ。
また、便利なことにオレの行きつけのUFJ銀行では両替機にいつも新札が入っていたので、窓口の営業時間に立ち寄ることができたときにはいつも財布の中の札を全部新札に交換するといういわゆるマネーロンダリング(資金洗浄)を行っていた。そこまでオレの新札愛好は徹底していたのである。
ところが最近、両替機に新札が入っていないのである。2000円札の新札はいくらでもあるのだが、千円や五千円の新札がないのである。これでは両替しても全く意味がないのだ。機械から吐き出されるのはしわくちゃの札ばかりである。自分が入れた札よりももっとしわくちゃな、老婆の肌みたいな札が出てくるとなんだか詐欺にあったような悲しい気分になる。
この新札不足の原因は今秋の新紙幣への切り替えに備えて2000円札を除いた現行紙幣の印刷が昨年末で終了し、日銀から市中の金融機関へ供給される新札が足りなくなったせいである。当初は七月にはもう切り替わってるはずだったのが、11月にずれ込んでしまったためにその4ヶ月分の新札が不足するという事態になってしまったのだ。なんということだ。金融機関は新札両替の枚数を「一人あたりの枚数」「一日あたりの可能両替枚数」で制限するなどして残り少ない「在庫」を切らさないよう対応に追われているのである。
そのせいなのか、買い物をしたときにしわくちゃの札を受け取ることが増えたような気がする。額面が同じだから同じ価値とはいえなんとも悲しいのである。新札を確保できないオレは苦肉の策として、いくらでも手に入る2000円札の財布の中での枚数比率を高めることした。おかげで今オレの財布には20枚くらいの2000円札が存在する。これでとりあえずいつでも新札を使えるようにはなった。
しかし、もう一つの問題が発生した。人間のいるレジで支払うときは全く問題がないのだが、自動販売機で缶コーヒーや切符を買うときに、未だに2000円札を受け付けない時代遅れの機械が存在することである。しかたなくオレは500円玉も余分に持ち歩くことにした。おかげで財布が重くて仕方がないのである。「やい日銀、早く新札をじゃんじゃん配りやがれ! もったいぶって11月までじらさくなくてもあるんなら出してくれ」
別にフライングされてもオレはちっとも困らないのである。それより、早く新紙幣を触りたいのである。その新紙幣で財布をいっぱいにしたい、ただそれだけなのである。
前の日記 後の日記