2004年08月15日(日) |
選手をゼニで買って何が悪いんだ |
携帯用URL
| |
|
「たかが選手ふぜい、ゼニで買ってどこが悪いんだ?やってるのはオレだけじゃない。西武やダイエーもやってる。」とナベツネには開き直ってもらいたかったのである。選手やその周辺の影響力ある人物に金品を授受して獲得交渉を有利に進めるのはプロ野球界の常識、そんなこと今更問題にする方がおかしいのである。
古くは長島茂雄。立教大学在学中から栄養補給という名目で杉浦と一緒に援助を受けていたという話は有名だ。(その恩があったのに南海ホークスを袖にして巨人入りしたという事実もあるのだが。なんと恩知らずな男だろうか。)他の巨人入りした選手も多かれ少なかれこのような援助を受けていたのだろう。高橋由伸が入団するにあたって、彼の父が経営する会社の負債約20億を読売グループが肩代わりしたと週刊誌で読んだことがある。疑惑は叩けばいくらでも出てくるのである。それが今回のように問題にされたのは、そこに何らかの作為が存在したるとしか思えない。それが一リーグ制の導入とそれに反対する動きである。
一リーグに反対する急先鋒が星野仙一元阪神監督であること、彼が今でも強い影響力を持つ明治大学のOBであり、一場投手周辺の情報を入手できる可能性のある立場であったことを思えばゲスの勘ぐりというものをしたくなってしまう。「星野さん、リークしたのはあんたなのか?」と。また、一リーグに反対する選手会がその情報収集力を駆使したとも思えるのだ。このあたりに関してはあくまで推測の域を出ないのだが。
ただ、みんなが公然とやってることであっても、ルール違反がばれたらペナルティを受けるのもまた当然のこと。これは常に制限速度を遵守しているドライバーなどありえず、みんなが速度違反をしているが、たまにねずみ取りやオービスによって捕まる不運なドライバーが存在することと同じかも知れない。ただ、今回の事件で一場投手は明治大学の野球部を退部させられ、秋季リーグには参加できないという罰を受けたわけだが、巨人にはいったいどんな罰があったんだ。
オーナーの退任や球団幹部の辞任などは自主的にとった社内での措置であってルール違反へのペナルティではない。そこでは別に実質的な損害はない。少なくともこうしてバレた以上、球団解散まではやらなくてもいいから、今季はすべての新人選手獲得を禁止されるくらいの罰はあってもいいんじゃないか。スピード違反だって捕まればちゃんと反則金や罰金を払うんだ。バレちまった場合に罰を受けるのは当然だろう。ここで罰を与えないのなら、プロ野球コミッショナーはいったい何をしてるんだと。おまえはただの飾りなのかと言いたくなる。
自浄能力のない組織に未来はない。これを機に自由獲得枠なんてものも廃止して、勢力の均衡を目指した本来のドラフト制度の姿に戻して欲しいモノである。
前の日記 後の日記