2004年08月07日(土) |
騙される方がバカなのである |
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警察庁のまとめた今年上半期(1〜6月)の犯罪情勢によれば、オレオレ詐欺の多発で詐欺の認知件数が過去最高の3万8000件(前年比47%増)を記録したという。来日外国人の刑法犯も過去最多である。日本は確実に犯罪大国の道を歩みつつあるのだ。
ただ、オレははっきりこう思っている。オレオレ詐欺に引っかかる人間は基本的にバカなんだと。「だまし文句が巧みになった上に、一度だました被害者に何度も請求するなど手口がより悪質になってる」と警察庁では分析しているが、どんなに巧みな文句であってもオレをだますのは100%不可能である。
たとえばこんな事件があった。8月5日午後1時半頃、兵庫県明石市の主婦宅に弁護士を名乗る男から電話があり、「ご主人が事故を起こし、相手の女性と赤ちゃんが死亡した。懲役25年の刑になるので保釈金200万円が必要だ」と告げられた。主婦は動揺して話を信じ、指定された口座に200万円を振り込んだ。この直後同じ男が今度は慰謝料を請求し、別の口座に300万円を入金、さらに「弁護士料150万円がいる」と言われたために不審に思って夫と連絡を取り、うそとわかったという。その時点ですでに500万円はだまし取られた後だったのである。
どうして最初に「事故を起こした」と言われた時点で夫と連絡をとらなかったんだ!そこで夫が電話に出ればすぐにばれるだろう。そもそも交通事故で25年の刑はありえない。危険運転致死罪でもそこまではいかないぜ。まだ裁判もしていないのに懲役が何年になるかわかるはずがないだろう。そんな常識もないのか。この矛盾する話のどこが「巧みなだまし文句」なんだ。あまりに情けない内容で涙が出そうだぜ。
オレオレ詐欺を防ぐのは簡単だ。それは電話を掛けてきた相手に対して落ち着いてさりげなく「これって、もしかしてオレオレ詐欺ですか?」と訊くことである。そんな想定外の質問に対して、詐欺師というのはパニックに陥るに決まってるからだ。予想されるのは「馬鹿野郎」とか言いながらいきなり電話を切る反応だろう。これで騙されずに済んだのである。詐欺師の方だって、丹念に自分が怪しくないことを説明するよりも、もっと他の馬鹿を探した方が効率がいい。あと、電話の時に家族の名前をわざと間違えてみるとかでもいい。どうせよく調べもせずに掛けてきているのである。先に警察に通報してから引っかかった振りをして、試しに1円振り込んで反応を確かめるのもいい。詐欺師の連中が少しでもしっぽをつかませてくれるように引き延ばしておちょくるのが面白いのである。オレなら絶対にそうするのである。
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