2004年07月31日(土) |
ユーエフジェイ一家の憂鬱 |
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みわ子(三○銀行)ちゃんと東くん(○海銀行)はおたがい再婚同士のカップルです。みわ子さんには台絵(だいえ)という放蕩娘がいて、商売が下手で借金ばかりするのでお母さん泣かせでした。いっぽう東くんには豊太(とよた)という車屋の孝行息子が居て、稼いだお金をどんどんお父さんに差し出して助けてくれます。二人が再婚すれば、感化されて放蕩娘の台絵も少しはまともになるだろうと周りは期待しました。
さて、再婚した二人の暮らす家に転がり込んできた居候がいました。名前をトヨ子(東洋○託銀行)といいます。トヨ子はしっかり稼いで家にお金を入れてくれたので三人の生活はうまく行ってました。三人はカッコよく再出発しようと姓もユーエフジェイに変えました。当初は順調な滑り出しだったのですが、みわ子さんの隠した借金がいっぱい出てきてユーエフジェイ家は苦境に立たされます。
このままでは一家は共倒れだ。そう心配したみわ子さんと東くんは、居候のトヨ子を住(すみ)トモ男くんと結婚させてしまおうとしました。住トモ男くんはトヨ子のことが好きで、結婚してくれるなら持参金を3000億円用意すると言ったからです。その3000億円があれば当面の苦境はなんとか乗り切れそうです。この結婚話はとんとん拍子に進み、みわ子さんと東くんは、トモ男くんに対して「他の男との縁談には決して耳を貸さない」との約束を文書で交わしました。
この動きが気に入らなかったのが東京のみっちゃん(東京○菱銀行)です。みっちゃんは育ちの良さと借金の少なさが自慢でした。そんな自分を無視してトヨ子が住トモ男と結婚してしまうことは我慢できません。それでみっちゃんはみわ子さんと東くんに申し入れを行いました。「トヨ子だけじゃなくて一家の面倒をすべてみるからぼくにすべてを任せて欲しい。」このありがたい申し出に、みわ子さんと東くんは狂喜します。なにより仲良く暮らす一家が離ればなれにならなくても済むのが嬉しい。約束のことなどすっかり忘れて、みっちゃんの世話になることを大々的に発表しました。ユーエフジェイ家の株はあがりました。
約束を踏みにじられた住トモ男くんは怒って婚約不履行の訴訟を起こしました。裁判所はその訴えを認めました。でもなかなか埒があきません。もともと好きじゃなかったのにゼニのために身を任せただけなんですから裁判所の命令など聞く気はありません。ところが振られたことに気づかない住トモ男くんは今度は「トヨ子だけじゃなくてユーエフジェイ家の面倒をすべてみる」と言い出しました。でも、もうすっかりみっちゃんを信じているユーエフジェイ家の人々は耳を貸しません。みっちゃんが実はユーエフジェイ家の資産のおいしいところだけを持っていこうとしている悪だくみにも気づきません。
さて、この話はこれからどうなるのか、実はオレにも全くわかりません。
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