2004年07月26日(月) |
ババヘラ、それはいったい何だ? |
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きみはババヘラを知っているか?秋田県民なら誰でも知っているが、それ以外の土地では全く知られていない謎のアイスである。
「ババヘラいらねがー」
「ねっちゃん買ってけれー」
秋田県の国道沿いやイベント会場では、頬かむり、長袖シャツという姿のおばあさんが座りながら販売している。もともと農家の主婦らが、農作業着そのままで販売しているからこのスタイルなんだそうだ。ババヘラとはイチゴ味とバナナ味のアイスをコーンに盛った秋田名物で、「ババア(老婆)」がヘラで盛りつけるところから、地元の高校生らが十数年前に名付けたのがそのきっかけらしい。
だいたいバナナの方が多く盛られ、食感としては、アイスというよりシャーベットに近いとか。老婆ではなくて、女子高生が売っている場合はギャルヘラ、その中間の場合は、熟女ヘラや人妻ヘラではなくて、アネヘラと言われるらしい。最近では東京進出やホームページの開設、通信販売の開始など新たな取り組みも始まっている。
2002年に「ババヘラ」の登録商標を取った進藤冷菓によると、業者は県内に計6社。6社に所属してアイスを売るババたちは以前より増えて計170人ぐらいという。ババの中心は60〜70代だが、中には80代もいるという。
もちろんこうして人気が出れば、その人気にあやかろうと類似品や偽物が登場するのは世の常である。ちなみに偽物は簡単に見分けられるという。もしもその店が「ババヘラ」と表示して売っていればそれはまがい物だ。本物は自分から「ババヘラ」とは名乗らないという。これは大阪ミナミの引っかけ橋のあたりをうろつくキャッチセールスの連中が「キャッチちゃうで!」と言いながら接近してくることを想像すればいい。わざわざ名乗らなくてもそいつらはキャッチだし、ババヘラとは書いていなくても国道沿いでババアが農家の主婦スタイルで販売していればそれはババヘラなのである。
オレはなぜか冷たいものが大好きだ。鹿児島名物のしろくまは大好きだし、ヨーロッパ放浪旅行の時は一日に10本以上のアイスを喰っていたくらいである。高知名物アイスクリンも好きだし、ガリガリくんも好きだ。こんなに暑い日は昼ごはんをかき氷にしようかと思うくらいである。20年くらい前に、長野の善光寺の前にあったレトロな食堂でかき氷を食べたことがある。まだあの店は今も存在するのだろうか。できることならまた訪れてみたい。
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