2004年07月18日(日) |
税金はワシら町長のもんじゃ! |
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八カ月後の市町合併で失職する兵庫県内の町長七人を含む現職町長十一人の一行が公費による九泊十日の欧州視察旅行に7月13日、関西国際空港から出発した。行程の大半は観光地で、参加者のうち4人は妻を同伴している。市長合併で失職する町長らは「視察で得たことは残りの任期の町政に生かしたい」と言い訳している。
田舎町の町政にただの物見遊山である欧州視察など全く関係なく、こいつらの本音は自分の在任中に税金を使いまくりたいというただそれだけである。そもそも合併を進めた理由が財政難からであり、合併を進めた張本人である町長たちがこうして税金で観光旅行することに対し、町民からは「町長を辞める前に公費を使って卒業旅行をするのか。せめて自費で行って」と批判の声があがっているという。
どうせ一度も妻を海外旅行に連れて行ってあげられなかった貧乏な町長ばかりなのだろう。イナカモンが冥土の土産にヨーロッパに出かけるくらい大目にみてやってもいいじゃないか。ただ、それを「町政に生かしたい」などと正当化するのは恥ずかしいね。「町長のオレが町のゼニを使ってどこが悪い!」とイナカモンらしく開き直れよ。
来年4月1日の合併に伴い、合併前日に失職することが決まっていながら視察旅行に参加したのは、「豊岡市」になる日高、城崎、竹野、但東町と、同じ日に「朝来市」になる生野、山東、朝来町の七町長。このほかに兵庫県内から佐用、上月、猪名川、稲美町の計四町長がこの観光旅行に参加している。兵庫県の町長さんご一行ツアーなのである。
十日間の日程でベルギー、スイス、イタリアの三カ国七都市を訪問。合併で発展したベルギーの首都ブリュッセルや、環境保護のため自動車の乗り入れを禁止したスイス・ツェルマットを視察するという。しかし、視察は午前中だけで、午後は景勝地や博物館などを巡る観光が主。スイスでは展望台からマッターホルンを眺め、イタリア・ミラノではアルプス南麓のコモ湖へ。さらに同市内の教会でダビンチの名画「最後の晩餐(ばんさん)」を鑑賞。七、八日目の午後は予定なしの自由行動という。
視察と言ってもどうせバスの窓から眺めるだけが視察なんだろう。ジジイどものボケた頭では自分たちのいる場所もたいして理解できず、バスや列車で移動しながらただ記念写真をとってメシを喰うだけの旅行になるのは間違いないぜ。せいぜい町長としての最後の晩餐を楽しみやがれ。
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