2004年07月08日(木) |
そうか、西武はロッテと合併するんか! |
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待ちに待った7月7日、七夕のプロ野球オーナー会議が終わった。近鉄、オリックス両球団の合併合意発表以来、1リーグ移行の話はさまざまに取りざたされていたが、やはり今回のオーナー会議で早くももう一組の合併案が提示されたのである。
実はオレは会議に先立って、ダイエーとロッテの合併というのを想像していた。再建のために少しでも借金を減らしたいと願うダイエーと、韓国との結びつきを強くするために本拠地を九州に移転したいロッテ。ロッテが200億円くらいの額を提示してダイエーを買収するが、球団として存続するのは強いダイエー主体のチームで、つまりロッテという名の新生ダイエーが誕生するというのをオレは予測したのである。
その予想をした人はオレだけではなかったようで、近鉄が球団を手放すのを発表したときに株価が上昇したように、今回も同様の動きを予測して相場は動きかけた。ところが実際の合併は西武を軸に進むということで、今日は逆にダイエー株に失望売りが大量に出たのである。
さて、それでは実際に合併する組み合わせはどこなのか。日本ハムの大社啓二球団会長は「合併の話を持ち掛けられたことも、するつもりもない。今まで通りに北海道で全力を尽くす」と合併案を否定している。またダイエーの土谷忠彦常務は「ダイエーホークスが合併交渉をしている事実はない。今後についても合併をする考えはない」と述べた。この二人が真実を述べていると断定するにはまだ根拠が足りないが、もしもこの両者が本音を語っていたとするなら残るは2球団、西武とロッテしかない。この2球団の合併となると、かなり可能性はありそうである。
ロッテの重光武雄オーナーは「(西武を含めた3球団から)話があれば対応します」と、これまでと同様に合併に前向きな姿勢を示している。収益力が弱くこのままではじり貧の球団にとって、残る一組の合併のチャンスは一種の早い者勝ちという性格を帯びることになる。近鉄に続いて今度はロッテという伝統ある球団が消滅するのだろうか。オレは何度か宿泊したことのある幕張プリンスホテルの高層階のレストランからマリンスタジアムを見下ろしたことがある。時折15メートルもの強風が吹いたあの個性ある球場が主を失ってしまうのかと思うとなんだか寂しさがこみ上げる。
合併という形で多くの名選手を輩出したチームが永遠に姿を消してしまえば、それはプロ野球界の繁栄ではなくて衰退につながる。西武の堤義明オーナーが「あの熱狂的なロッテファンもウチに取り込める」などと思ってるのならただの馬鹿である。かつての南海ホークスファンの多くが、二度と野球を楽しむことなく、取り壊された大阪球場と共に自らの思い出を永遠に封印したことを思えば。
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