2004年07月07日(水) |
高速道路を選挙の道具に使うんじゃねえ! |
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ろくにクルマも走らないようなド田舎に高速道路を建設させて、地元住民の※イナカモンドリ−ムを実現させ集票に役立てるのは田舎代議士のもっとも大切なお仕事である。他にも年金のゼニで豪華な宿泊施設を建てたり赤字確実の新幹線を造らせたりと、オレが毎年払っている貴重な税金を無駄遣いする無礼な田舎議員どもは枚挙にいとまがないほどだが、既に建設した高速道路もちゃっかり選挙のための道具に使おうと思ったのか、選挙戦終盤に差し掛かってから小泉や石原が高速道路料金値下げを言い出した。
おまえら他の党の政策をぱくるんじゃねえ!それは昨年の秋の総選挙の際に民主党のマニフェストにあった内容じゃないか。もっとも向こうはタダでこちらはETCだけ値下げだから、国民へのインパクトは民主党の100分の1くらいしかないのだが。全く笑わせるぜ。
国土交通省はすでに、2005年度中の民営化までに首都高速などを除く高速道の料金を平均1割下げる方針を決めているらしい。ところが小泉首相は東京都府中市内で「今年の秋ぐらいから1割値下げする」と述べ、選挙のために実施時期を前倒しにして示したのである。一方、石原国交相は横浜市内で、「朝夕の込んでいる時は料金は半分にしましょう」「必ずやらせていただきます」「約束します」と語り、「混雑時の半額化」まで踏み込んでいる。混んでるときにさらに料金を下げればますます混雑して高速道路の体をなさなくなるわけで、馬鹿の考えることはオレのようなまともな人間には全くわからない。
もっともこいつらは口だけで実務的なことに関しては全く無能だから、現場の人間から「ETCのシステム変更に時間が掛かるから無理」と反論されてあわてて「来春以降」と修正したのだが。値下げといっても一律にさげるのは意味がない。最小限の値下げでもっとも効果を上げる場所はどこなのかということを考えないとだめだ。短い区間に無駄な料金所が複数あるために高い料金は取られるわそのせいで渋滞はするわという迷惑をこそなくして欲しいのである。もっとも自分の財布から高速代を支払ったこともなく、実際に自分で運転することもない、いつもお抱え運転手付きの高級官僚や大臣どもの腐った頭では考えられないだろうが。そこが日々クルマを運転して理不尽な高い料金と渋滞に怒り狂っているオレとの違いだ。
さて、来春までに馬鹿どもがない知恵を振り絞ってどんな妙案珍案を出すのか、楽しみだぜ。
イナカモンドリーム・・・道路や新幹線のおかげで二束三文の土地が大金に化け、それまでの質素な暮らしが一変してトラクターがセルシオに、馬鹿息子が私立医大に入るという生活革命のこと。
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