2004年06月19日(土) |
究極の名前、教えます! |
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人名用漢字が追加されることになって、その中には「糞」「姦」「淫」などの文字が入っていることが話題になっている。世の中にはおかしな親がいるものだから中には「糞男」(くそお)とか「姦太郎」(かんたろう)とか「腐世淫」(ふせいん)とか名付ける親がいそうで心配なんだが、オレに言わせればそんな変な文字を使わなくてもいくらでも個性的な名前は付けられるのである。頭を使わないで漢字に頼るというのは情けない。もっと工夫をしろと言いたい。
オレがこれまでに見たことのある名前でもっとも度肝を抜かれたのは、その昔ヤングジャンプに連載された八潮路つとむのマンガ「キャンパスクロッキー」の二人の個性的な登場人物だった。その名前というのは、小陳恋次郎と万腰太造である。どこにも難しい漢字は使われていない。それにも関わらずこの名前ほどオレに強烈なインパクトを与えた名前は存在しないのである。「おちん・こいじろう」と「まんこし・たいぞう」、この名前は見事に男性の性衝動の二極を表現していたのである。確かに作品中で小珍は内向的でウジウジした性格だったし、万腰は豪放磊落で積極的な男であった。オレはこれほど素敵な名前を他に見たことがないのである。
そもそも名前を単独で考えるからいけないのである。姓名で連続してひとつのことばになるように工夫すればいいのだ。昔は物の名前を和歌の中に読み込む伝統があったじゃないか。たとえば大場さんなら「加奈子」だ。続けて読めば「おおばかなこ」になる。陳さんなら「克彩」、続けて読めば「ちんこくさい」になる。無理して「悪魔」なんてつけるよりもはるかに初対面の相手を驚かすことが可能である。しかも役所で受理されないことは絶対にない。「加奈子」「克彩」という普通の名前の出生届を受理しないわけがないからだ。
不幸なことにいまは普通の名前であっても、結婚などを機会に違う姓を名乗ることができれば素敵な名前になることもある。中山洋(なかやまひろし)という電話帳で無数に存在する名前であっても、大西さんと結婚して妻の姓を名乗れば大西洋だ。雄大でなかなかカッコいいぞ。オレは後藤真希がいずれできちゃった結婚すると予想しているのだが、その相手の姓が気になるのだ。原さんと結婚すれば「はらまき」、伊達さんと結婚すれば「だてまき」、篠原さんと結婚すれば「しのはらまき(死の腹巻き)」になるんだぜ。どうだ、一度見たら一生忘れないくらいのインパクトがあるだろう。まいったか。
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