2004年06月08日(火) |
窪塚洋介、26メートルダイブの謎 |
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マンションの9階と言えば目もくらむような高さである。地上から26メートルだ。そんな高さから飛び降りたらまず確実に死ぬ。助かるのはよほど悪運の強いヤツだ。窪塚洋介がなぜ突然「死にたい」と思ったのか、オレには想像もつかない。結婚してからまだ一年あまり、昨年10月に生まれた長男もいる。おまえのどこに妻や子どもを残して急いで死ななければならない理由があったのか?
次の仕事のスケジュールも決まっていただろう。そんなものすべてが、死ねば一瞬にして消え去ってしまうのだ。「魔界転生」と言えばオレが学生の時に農民役のエキストラとして出たことがある映画だが、リメイクとはいえ同じ映画に出た仲間としてオレは密かに親近感を抱いていたんだぜ。いったいどういうことだい?
芸能関係者たちの第一声は安否を心配する声ではなく、「よりによって、また誤解されるようなことを起こして…」というため息だったとか。映画「ピンポン」や「GO」の演技で俳優として注目されたのはわずかな期間で、最近は奇異な行動ばかりが話題になっていた。昨年5月の元ダンサー、のんちゃんとの結婚後は奇行に拍車がかかり、長男が誕生した際に取材してきたカメラマンへの暴行事件まで起こしていたという。
所属事務所では窪塚の転落は自殺ではなくて事故だとしている。「ベランダの鯉のぼりの取付器具を取り外そうとしたら過って転落した」のだと。しかし、落下した場所はベランダから水平方向に9メートルも離れているのである。
物体が水平方向に投射された場合、垂直方向には自然落下(等加速度運動)するが、水平方向には等速運動する。26メートルを落下して地面に到達するまでの時間は2.3秒である。それだけの時間で9m水平方向に移動したわけだから、3.91m/秒の初速度で飛び出したことになる。これはかなりの勢いである。どう考えても空中に力いっぱいダイビングしたとした思えないのだ。
昨年11月にダライ・ラマ14世が来日した際の講演会では妙に熱心に質問し、「自分は世界を変えたいと思っている」などと延々と語ったという。また今年3月のイベントでは「大麻=麻薬というイメージを打開したい」と発言してとか。そうやっていったいどこに向かうつもりだったのか。
映画「ピンポン」では高い橋の上から、「アイ・キャン・フライ」と叫びながらダイブするシーンがあった。本気で飛べると思った点で、あんたはもしかしたら筋金入りの役者かも知れないぜ。尊敬するよ。
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