2004年06月09日(水) |
辻元清美、復活へのシナリオ |
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辻元清美・元衆議院議員(44歳)が、7月の参院選大阪選挙区に無所属で立候補する意向を固めているという。「イラクへの自衛隊派遣反対や護憲運動を盛り上げる」という触れ込みで国政復帰を目指しているとか。全くおめでたい人である。党を守るために辻元を捨て石にした土井たか子にまだ忠誠を立ててているのか。
国からもらった秘書給与をみんなで山分けするのは社会党の時代からの貧乏政党の智恵で、新人議員の辻元清美もそのやり方を土井たか子の秘書から教えてもらっただけのことである。その一件が明るみに出たとき、土井たか子は自分や党を守るために、党ぐるみの詐欺じゃなくて辻元個人の犯罪ということにしたのだった。オレが辻元の立場なら、逆に党首を失脚させるクーデターを起こして自分が社民党を乗っとってやったぜ。(もっともオレの価値観と社民党の主張は最も相容れないものだが)
さて、辻元清美は離党届を出した上で、社民党大阪府連と市民団体の推薦を受けて無所属で出馬する予定だという。参院大阪選挙区は定数3で、今は西川きよし、山下栄一(公明)、宮本岳志(共産)の三氏が占めている。西川きよしの引退で発生することになる100万票以上の浮動票をめぐってすでに駆け引きは始まってるのである。もちろん今は議席を持たない自民党や民主党も候補者を立てることを予定してるので。3議席を巡って5党がぶつかる激戦区になるのだ。どうすればこの激戦区で辻元清美が勝ち抜けるのか?
はっきり言って大阪府民に自衛隊派遣反対や護憲を主張しても無駄である。自分たちに関係のないことなど府民はどうでもいいのである。それよりも府民が求めているのは実利である。しかし、借金漬けの国には関西に回すゼニなどもう残っていないのである。関空の二期工事もなんとか延期延期で先延ばししておきたいのが国の本音なのだ。官僚上がりのロボット知事が好まれるのも、その方が国からのゼニを引っ張ってこれるからである。
辻元にもしもほんのわずかの勝ち目があるとしたら、それは3議席あることをフルに活かすことである。公明の1は動かないとすれば、トップ当選のヤツにほとんどの浮動票が集まるようにして、辻元は自分が確保した市民団体の組織票で3位にぎりぎりすべり込むというせこい作戦しかないのである。これを成功させるには今の立候補予定者じゃ全くだめだ。辻元よ、勝ちたかったらみんながあっと驚く候補者を連れてくるんだな。
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