2004年05月25日(火) |
おフランスの空港ビルは崩れるざんす |
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5月23日午前7時(日本時間午後2時)頃、パリのシャルル・ドゴール空港で、搭乗口に延びるだ円形の通路が長さ約30メートルにわたり崩壊、5人が死亡し、3人以上がケガを負った。設計ミスの可能性もあり、仏捜査当局は、業務上過失致死傷の疑いなどで捜査を始めた。この高さ20メートルの通路はガラスに覆われた近代建築。崩壊部分は鉄骨がアメのように折れ曲がり、付近にはガラスが飛び散っていたという。テロの可能性はなく、自然に崩壊したものである。
空港はパリから北東約25キロにあって、年間3700万人が利用している。事故の原因が設計上のミスかそれとも手抜き工事によるものか、フランス政府による本格的な原因調査が始まった。目撃者などの話によると、屋根が崩壊する直前に音がして屋根がひび割れ、コンクリート部分からほこりが吹き出していたという。
この通路がある建物は大量の光が入るよう無数のガラスがはめ込まれたドーム型で、斬新なデザインが特色。完成は2005年初めごろの予定で、超大型機エアバスA380の運航に対応できるよう設計されていた。専門家は「設計ミスよりも、指定された材料を使用しなかったか、工事に手抜きがあった可能性が高い」と指摘している。
さて、日本では地震でもない限り公共の建築物が突如崩れ落ちるなんてことはない。デパートの床が抜けたり競技場のスタンドが崩れたりなんてことは決してない。せいぜいディスコの大シャンデリアが頭上に落ちてくるくらいである。もちろん日本でも手抜き工事はあるのだろう。しかし、その手抜きは「地震でもない限り壊れない程度」の手抜き工事なのだ。その点なかなか良心的であるとも言える。仁義をわきまえた盗人である。
ところが海外からのニュースでは建物が突如ぶっ壊れる報道がよくある。韓国でも以前にデパートの床が抜けた事故があった。きっと手抜き工事の技術がまだ未熟なのだろう。それにしても空港ビルが突如崩壊するなんてあまりにも技術がお粗末すぎる。時速270キロのTGVを走らせている国とは思えないのだ。しかし、このドゴール空港と言えば、空港職員がせっせと日本人旅行者の荷物を盗んでいた空港なのである。(その事件が発覚したときに公式に抗議した政治家はいない)君子危うきに近寄らずだ。ヨーロッパ旅行の際はフランクフルトやロンドン、ヘルシンキなどを経由して、間違ってもドゴール空港には降りないことだ。到着した飛行機は、崩れ残った他の通路に横付けされるのである。同じ設計なのでいつ崩れるかわからないのである。
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