2004年05月19日(水) |
ジャスコの息子、岡田克也の野望 |
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土壇場での小沢氏の辞退などで迷走した末に、結局民主党代表は岡田克也幹事長が選出されることになった。新幹事長には旧自由党幹事長の藤井裕久が指名され、藤井氏は受諾した。5月19日から他の執行部人事に着手するが、起用にあたっては、国民年金について「国会議員になって以降」かつ「加入が義務化された86年4月以降」に未納・未加入がないことを条件とすることを明らかにしたという。なんともお粗末な話である。
多くの国民にとっては当たり前のことが、国会議員には当たり前じゃなかったのである。たとえは悪いが、万引きなんか普通の人はやらないが、「えっ? これくらいみんなやったことあるんじゃないんですか。」「子どもの頃の万引きは犯罪じゃありませんよ。」などと情けない言い訳をしているのが、この国の国会議員のレベルだったのだ。
岡田氏は就任後の記者会見では、今夏の参院選での目標議席を「自民党を上回る議席」と表明した。そんな八百長選挙のことなどどうでもいい。オレが気になるのはこの岡田克也がジャスコの息子であるということだ。父親が名誉会長、実兄がイオングループ社長である彼が、自分の身内を利するような政策を実行しないわけがないのである。それはズバリ言うと消費税の値上げである。自民党の中には財源不足を消費税の引き上げで一気に打開したいと思っている連中がかなり多い。
小泉首相は「自分の任期中は税率は上げない」と言ってるが、それは裏返せば小泉が総理をやめればすぐに値上げするということである。野党は全力でそれを阻止して欲しいところだが、その野党第一党のトップに岡田克也が座るということは、与党も野党も消費税の税率引き上げを望むということになってしまい、もはや引き上げは避けられないのである。5%が7%になり10%になり15%になるのはたぶん10年先くらいのことだろう。
小売業界が消費税のおかげで儲かっているいわゆる「益税」は莫大なものである。税率アップすればこの益税もそれだけ膨らむのだ。最終的に課税する伝票方式ではなくて、帳簿上で課税する方式をとった日本のシステムは、この制度的欠陥を永久に解消できないのである。ジャスコの息子である岡田克也なら、小売業界の利益を考えて行動するに決まっているのである。そんな金持ちが絶対に庶民の味方であるはずがないのだ。さて、彼は自分の野望を実現するためにどんな手を使ってくるのだろうか。
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