2004年05月18日(火) |
パトカーは時速309キロなのだ! |
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イタリア政府はこのたびランボルギーニ・ガヤルドを新たな警察車両に加えると発表した。おしゃれなデザインで知られる高級車のボディーは警察用に青と白で塗装され、青い点滅灯をつけて高速道路を疾走することになる。通常は2000万円近くで販売されるガヤルドだが、警察組織発足から152周年の記念にランボルギーニ社から1台寄贈されることになり、そのままパトカーとして使用されることになったのである。
このスーパーカー・パトカーは南部ナポリ近郊のサレルノから、長靴形のつま先にあるレッジョ・カラブリア間の高速道路に配備される。ヨーロッパでも一番運転が荒っぽいと言われるイタリア南部は、日本で言うと大阪南部の泉州地方のようなものである。今回配備される高速道路は年間交通事故が最も多いため、このパトカーには医療設備も搭載され、移動しながら移植用臓器や血漿の運搬が期待されているという。
しかし、あの狭いコックピットにどんなふうにそれらの設備を詰め込むのだろうか。イタリア警察では「交通事故の死亡者が移植用に臓器提供できる場合、これまでより速やかに現場に到着できる」とコメントしている。どうやら事故現場にいち早く駆けつけて、即死状態の人から使えそうな臓器を迅速に持ち去るために威力を発揮しそうである。これではパトカーではなくてただの臓器ハンターである。
かつて日本にも西部警察というものがドラマの中にだけ存在し、カッコいい警察車両を次々と登場させて視聴者を楽しませてくれたものである。残念ながら今の警察は暴走族に完全に舐められっぱなしで、原付に乗った高校生にまで交番襲撃される始末である。追われているバカが事故を起こすのを恐れて深追いしないので、違反をしても簡単に逃げ切れてしまうのだ。こんなことでは悪質なドライバーが野放しになってしまう。ここはなんとしても暴走を阻止しなければならない。警察の威信を取り戻すためにはまず立派なパトカーの配備からである。
業績回復した日産自動車はフェアレディZを高速道路のパトロール用に100台ほど提供すべきだ。トヨタはアリストを出せ。三菱も欠陥隠しのお詫びにランサーエボリューションを無償提供すればよい。ホンダもまだいちおう細々と造っていたNSXの存在をアピールするいい機会である。マツダはRX8を出すんだ。観音開きの後ろ扉は単独で開けられないので、犯人護送用にはピッタリなのである。
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