2004年05月14日(金) |
大仏の鼻くそとはナイスだぜ |
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奈良の大仏にちなんで名づけられた菓子「大仏さまの鼻くそ」の商標登録が、「耐え難い」と憤る東大寺の異議申し立てを受け、なんと昨年8月に登録を取り消されていたことがわかった。
この「鼻くそ」は直径7センチの球形で、米菓子を固めて黒砂糖で包んである。奈良県大和郡山市の業者が3年前に1個350円で売り出し、2002年9月に商標登録していた。奈良県内の土産物屋では大人気で、売り上げに大きく貢献している。「ありがたい」と床の間に飾るお客様もいたという。そんなドル箱の商品だから、商標登録が抹消されてからもずっと販売は継続中なのである。
東大寺側は「大仏は信仰の対象。良心に照らして販売をやめて欲しい」と不快感を示している。そんな冗談で名付けたお菓子に対して抗議するとは全く大人げない話である。奈良にはもっと過激なネーミングのお菓子もある。修学旅行で奈良に行ったことのある人なら知っていると思うが、その名もズバリ「鹿のふん」である。奈良公園の至るところに落ちていて、うっかり踏んづけると悲惨なことになるあの恐怖の物体「鹿のふん」に似せた色と形の豆菓子なのだ。ピーナツ味とチョコ味があって、どちらかというとチョコ味の方がおいしい。そのおいしい食べ物にあえて「糞(ふん)」とつけてしまうそのむちゃくちゃさに比べれば、「鼻くそ」くらいなんでもないと思えるのである。ウンコの汚さや臭さに比べれば鼻くそなんて実にかわいいもんだ。それに、子どもの頃に鼻くそを食べたことのある子どもも多いはずである。
たかが「鼻くそ」と名付けたくらいでこんなにケチをつけられるのなら、いっそのこともっと寺をおちょくった名前を付けてやればいいのである。理髪店では「大仏パンチパーマ」を名物にすればいい。ゲームセンターのUFOキャッチャーには大仏のぬいぐるみを入れればいい。ミネラルウォーターは「大仏さまのよだれ」、SMグッズなら「大仏さまの愛のムチ」でどうだ。きっとどれもバカ売れするぜ。奈良県の観光産業に大きな貢献をすること間違いなしだ。
極めつけは原材料費をとことん抑えて売れれば売れるほど莫大な利益を生み出すお菓子を一品創作することだ。材料費10円のものが1000円くらいで売れるようなモノを作ればいいのである。その場合、名前はこれしかないだろう。その名も「坊主まるもうけ」だ。どうだ、まいったか。
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