2004年05月05日(水) |
コアラ2万匹、虐殺計画進行中! |
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面積はわずか4350平方キロ、山梨県よりも狭いオーストラリア南部のカンガルー島でコアラが大繁殖し、「生態系を守るために銃で2万匹を駆除すべきだ」との声が高まっている。
この島にはもともとコアラはいなかった。毛皮目的のコアラ猟で南オーストラリア州のコアラがほぼ絶滅した1920年代、南東部のビクトリア州から持ち込まれた18匹が、島のコアラの先祖だ。コアラは一夫多妻制で3、4歳以上の雌のコアラは年に1匹の割合で出産する。天敵がおらず、保護策がとられたカンガルー島で、コアラの雄はせっせと子作りに励んだ。1996年には生息数約5000匹に増加していたのだが、それから8年でさらに増え、今や2万2000〜3万2000匹に達したと推測されている。
コアラはユーカリの葉しか食べない。狭い面積の島で大量のコアラが今その限られたユーカリを食い尽くそうとしているのだ。もしもこのままユーカリが絶滅してしまったら、食べ物がなくなったコアラは一斉に餓死することになってしまう。観光客目当ての保護政策でコアラだけが爆発的に増えたことで、島の生態系は今や大きな危機にさらされているのである。州政府はこれまで、不妊手術や移住などの対策を取ってきたが、時間と費用がかかる割にはさほど効果は上がらなかった。不妊手術中に死んだコアラもいるという。
クインズランド大学のヒュー・ポッシンハム教授は、ライフルによる2万匹駆除が「最も人道的だ」と言い切る。単なる虐殺のどこが人道的なんだ。ふざけるなよ。おまえたちの先祖はかつてタスマニア島民を人間狩りの標的にしてハンティングを楽しんでいたんだが、200年経ってもちっとも進歩していないんだな。
オレはこのような問題の時につくづく思うのだが、なぜ「増えすぎたコアラを食用に」という発想がないのだろうか。誰かコアラを食べてその味を試してみたヤツはいないのか。コアラ料理が美味ということになればそれが観光資源にもなるだろう。まさに一石二鳥じゃないか。「かわいいから喰えない?」まさかそれ、本気で言ってるのか。
韓国の犬料理を批判したり、日本人がクジラやイルカを喰うことを非難したりする一方で、動物を単なる間引きのために虐殺するのは正当だとするおまえたちの文化の方がよほど狂ってるぜ。人間は生きているだけで他の多くの生き物を犠牲にしている。牛や豚や鶏など、他の生き物の生命を奪う行為は、「食用」故に許されるのである。喰うつもりがないのなら絶対に殺すな。それが命を尊重するということだ。
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