2004年05月02日(日) |
人生の勝ち組になる方法 |
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人生の「勝ち組意識」を持つ人の割合が、年収1000万円超の高所得者でも58%しかいないことが電通リサーチがまとめたインターネット調査で分かった。42%の人は年収1000万を超えていても勝ち組意識は持てていないのである。まあ、たかだか1000万ぽっちの年収で勝ち組などと称するのはおこがましいということで、当然の結果が出たとオレは思っている。どうせなら年収5000万超とか言う項目を設けて欲しかった。そうすればもっと鮮明に「勝ち組」意識が確認できただろう。
オレに言わせればいくら年収1000万超の男でも、彼女なし(風俗店には週二回通う)、浮気がばれての離婚歴あり、子どもの養育費に月20万なんて男がいたら正真正銘の「負け組」である。ゼニの問題ではないのである。なまじゼニがあるから却って生活を持ち崩す男も多い。
年収が下がるともっと勝ち組意識は希薄になって、500万円超−1000万円では30%前後、500万円以下では20%前後にとどまるという。年収500万といえばサラリーマンの平均年収程度である。(もっとも一部の超高額所得者が平均を教えあげているので最頻値は400万程度らしいが)。平均年収程度で普通の生活を営んでいて「勝ち組」と思える人がいる一方で、その倍以上の収入がありながら自分は負け組と思ってる人もいるわけだから人生は面白いのである。収入が全くなくて女のヒモになってる男がその快楽人生を「勝ち組」と感じてるかも知れないのだ。
世代別では、既に子育てを終え悠々自適の生活を送っている60代は、男女とも勝ち組意識が強いという。この世代は貯蓄も多い上、払った金額の数倍の年金を受け取れるなど金銭面で余裕があるからだ。しかし、悠々自適になれるということはつまりバカ息子やバカ娘を持たなかったということである。もしも息子が人殺しや借金まみれならその後始末で大変だろう。離婚せずに60代になったということは夫婦関係が破綻しないで済んだということである。ようするに勝ち組負け組というのはよりよい家族関係が築けるかどうかという問題である。
たとえ年収が少なくても勝ち組意識を持てる人というのは、自分たちの築いた家庭の幸福に対して自信を持ってる人であり、逆に金持ちでも負け組と思ってる人はよりよい家族関係の構築に失敗した人である。年収2000万を超える銀行員であっても娘は援助交際息子は覚せい剤で服役なら負け組だろうし、年収200万でも家族助け合って離島の自然の中で田舎暮らしを楽しんで暮らしていれば勝ち組だろう。
こういう調査で単純な結論を出して自己満足している広告代理店の連中は、そこに現れた例外の中身を検証するという大切な作業を忘れてるのである。そんなヤツらには社会の本質などちっとも見えていないのである。電通のような一流企業に勤めながらそんな単純な結論しか出せないおまえたちこそまぎれもなく人生の負け組である。
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