2004年05月01日(土) |
本当にSARSは4人だけなのか? |
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中国衛生省は4月30日、死亡後に新型肺炎(SARS)の疑い例と診断された安徽省の女性が、感染者だったことを確認したと発表した。SARSの死者は昨年7月以来である。この死亡した女性は、安徽省で感染が確認された大学院生の女性の母親である。SARSに感染した大学院生に付き添っているうちに4月8日発熱症状を示して入院し、19日に死亡。その後の検査でSARSに感染していたことがわかった。これで中国の感染者は5人、疑い例は4人となった。
こんな非常事態でありながら、連休に突入した成田や関空は空前の出国客で賑わっている。中国向け便も大勢の観光客で満席である。オレはそれが不思議でならないのだ。それとももう予約してしまったから仕方がないということなのだろうか?キャンセル料を払って損をするよりも、運良く感染せずに帰国できると期待しているのだろうか。自分だけは掛からないと絶対の自信を持っているのか。昨年のあの大騒ぎを思うなら、今年ももっと深刻に受け止めるべきだろう。
それとも中国政府の「4人」という発表を本当に信じていて、10億分の4なら宝くじよりも低い確率だと安心しているのか。常に情報が操作されるあの国の閉鎖的な実態を思えば、この4人という患者数だって操作されたものの可能性があるのだ。日本からの観光客が減ってしまうと観光産業は大打撃である。外貨を稼ぐためには不利な情報は一切漏らさずに情報をコントロールするのがいい。だから過少申告しているかも知れないのだ。
実は中国でも5月1日から日本のゴールデンウイークに当たる「黄金週間」の7連休に入り、人の移動が大幅に増加する。(どうしてよりによって日本と同じ時期なんだ。マネするなよ!日をずらした方がお互いの国の観光産業にとって都合がいいだろう。)それを機会に一気に感染が拡大する恐れもあるのだ。そこに日本人観光客も加わる。知らないうちに感染して日本にウイルスを持ち帰ってしまう人がいるかも知れない。
中国衛生省などは空港や駅などで体温検査などを実施するよう呼び掛け、警戒態勢を強化している。しかし、いくらその空港での体温検査で発見されたとしても、それは感染を防ぐのではなくて感染したことがわかるだけなのだ。すでに大量の人に感染させまくった後かも知れないのだ。発病してからではもう遅いのである。臆病者のオレはとうていこんな時期に中国に行く気にはなれないのである。
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