2004年04月17日(土) |
食肉の王、ついに逮捕か! |
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2001年に日本中の焼肉店をガラガラにしたあの狂牛病騒ぎの際、在庫の国産牛肉は国が買い取って焼却処分された。その時に雪印食品が輸入肉を国産と偽装して申請したことがバレて社長が逮捕されたことはまだ記憶に新しい。しかし、それよりもはるかに多くの肉をさっさと焼却して証拠を隠滅し、莫大なゼニを国から受け取った男が居た。大手食肉会社「ハンナン」などハンナングループを事実上統括する浅田満・府肉連副会長である。
彼は輸入牛肉で築いた資金力をバックに、政界、芸能界から裏社会にまで強い影響力を持つフィクサーで、暴力団など“闇の勢力”との関係も取りざたされることが多かった。太田房江大阪府知事も浅田氏の邸宅に招かれて接待を受けたことがあるそうである。週刊現代で2002年9月14日号から連載された「食肉の王」(溝口敦)では彼の経歴や疑惑に関して詳細に記述されている。この連載が好評だったこともあり、週刊現代は週刊ポストを抜いて総合週刊誌のトップに躍り出た。(売れ行き好調の理由は袋とじヌードのおかげだという説もあるが)
浅田氏は鈴木宗男とも深いつながりを持ち、宗男が使っていた国産高級車は浅田氏の会社名義だった。死者まで出したあのO157騒ぎの時も、食肉業界を守るためにカイワレをスケープゴートにしたような気がしてならないのだ。そのように政治家への影響力を駆使できるのはおそらくこの男、浅田満しかいないからである。
大阪府警は4月16日午前、府肉連の役員ら数人について詐欺容疑で取り調べを始めた。合計11人の逮捕状を用意しており順次逮捕するとみられる。府警は併せて同府堺市の府肉連事務所など関係先を家宅捜索している。大阪府警捜査2課の調べでは、浅田副会長らは共謀して2001年12月、府肉連がハンナングループの業者など26の加盟業者から集めた牛肉に輸入肉が混じっていると知りながら、すべてが国産牛肉だと偽装。業界団体の全国食肉事業協同組合連合会(全肉連)に計573トンの買い上げを申請し、助成金約6億4千万円を詐取した疑いがあるという。焼却された肉のうち、熊本県の業者から仕入れた数十トン分は輸入肉だったことが大阪府警捜査二課の調べで確認されている。今回の詐欺容疑立件に至ったのはこの証拠固めができたからである。
それにしても羽曳野市内に豪邸を構え、資産数千億と言われるこの男、一度も超高額納税者番付でオレは見たことがないのだが、仮に年に100億の収入があっても数十年かかるようなそんな資産をどうやって貯めたんだ?この脱税野郎め。
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