2004年04月05日(月) |
「冬のソナタ」は喜劇だったのか? |
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オレは韓国の映画は好きだ。「おばあちゃんの家」でも「8月のクリスマス」でもしっかり泣いた。だが、まだあの話題のドラマは観ていなかったのである。それがNHK総合で再放送されるということで、オレは別に絶対に観ようと思っていたわけではなかったが、たまたま土曜の深夜というオレにとって比較的自由になる時間にやってたということもあって、オレは「冬のソナタ」を見たのである。最初から爆笑だった。ただ、一昔前の青春ドラマを見ているようななつかしさも感じたのである。
まず、オレはこの登場人物たちが高校生の設定であることに驚いたのである。「おまえら、あまりにも老けすぎやろ!」と。韓国の高校生はそんなおっさんおばはんなのだろうか。どうしても20代半ばに見えてしまったのである。ヒロインのユジンは確かにかわいいし、(でも性格の悪い女チェリンの役をしている女の方が派手な顔立ちで美人だ。)チュンサンは優しそうな好青年である。どちらにしてもあんな高校生はいない。日本なら大学生の雰囲気である。韓国の高校生が大人びているのか、それとも日本の高校生がガキなのか判断に苦しむのだ。そして、なぜみんなそろいもそろってダッフルコートを着ているのか。あまりにもファッションセンスが悪すぎである。
気になったところをいくつか紹介すると、まず遅刻したユジンとチュンサンが叱られないようにこっそり塀を乗り越えていく場面だが、女の子にとってよじ登るのが困難なのはわかるにしても、せいぜい1.5メートルほどの高さである。なぜ飛び降りられずに男に甘えるのかとオレは不思議に思ったのである。夜道でユジンが酔っぱらいに絡まれて、チュンサンが助けに入って殴られてケガをするという場面ではなぜ警察が被害者の二人に対してあんなに居丈高なのかも変だった。悪いのはその酔っぱらいのおっさんだろう。チュンサンの口元の傷がすぐにきれいに消えてしまうのもあまりにも不自然である。学校にカバンを残したまま二人で授業をさぼったらおまえらの怪しい関係みんなにバレバレやんけ。日本にはそんな間抜けなカップルはおらんぞ。と思いつつも最後に一枚の写真で今後の展開を暗示しながら第一回の放映は終わったのである。
全く何の予備知識もなかっただけに最初から最後まで大笑いできた。でも本当はこのお話は涙涙の物語らしいのである。この喜劇がいったいどうなってそんな方向に行くのかとっても不思議なのである。次回の放映が楽しみである。オレはプロ野球中継以外はほとんどテレビを観ないのだが、久々にこのドラマにははまりそうである。オレの楽しみが持続するようにどうかこの先を知っている人は教えないで欲しいのである。韓国の文化や風俗を理解するためにもこのドラマをオレはしっかり見ようと思っているのである。筋が分かると興味も激減するからだ。
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