2004年04月06日(火) |
インサイダー取引を許すな! |
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日経平均が瞬間的だがついに1万2000円に達した。出来高も膨らみ、個人投資家も戻ってきて株式投資ブームの兆しである。しかし、誰もが儲かっているわけではない。その証拠にみんなどの株を買ったらいいのかという判断は他人任せなのである。テレビで取り上げられたらすぐに飛びつくし、週刊誌で「騰がる株」と書かれていれば買おうとするのだ。
3月24日に、NHKの「クローズアップ現代」で、『中国特需に乗り遅れるな』というタイトルで、中国での爆発的な経済成長による特需が生じ、日本製の高品質部品、部材への需要が伸びているという内容が報道された。その中で、SMKという企業が、日本でしか作れない携帯電話の部品の生産に特化し、業績を急回復させた企業として取り上げられていた。翌日、SMKの株価は前日の440円からストップ高の520円で寄りついたのである。投資家たちは中国特需というキーワードは理解しながらも、ではどの株がそれに該当するのかということがわからない。そのためにSMKに飛びついたのだと思われる。4月5日発売の週刊現代では企業再生という観点でいくつかの企業を取り上げていた。その中でも日本サーボという企業は株価が227円→600円と予測されていた。案の定、今日は240円から+80円のストップ高320円となっていた。
オレは疑ぐり深い性格なので、このような現象が起きるときっとウラがあるような気がするのである。おそらくクローズアップ現代でSMKが取り上げられるということは番組関係者は知っていたはずだ。もしもオレが放送内容を知り得る立場にあれば、借金をしてゼニをかき集めて値上がり前に買ったに違いない。そのような卑怯なことをしたヤツが絶対にいたはずである。週刊現代の特集も同じだ。記事になることを見越して値上がり前に日本サーボを買っていたヤツが居たに決まっているのである。一般読者が買おうと思ったときにはもう値上がりした後なのである。
プロ野球セリーグの開幕シリーズで阪神は巨人に3連勝した。それを受けて阪神百貨店の株価は先週の770円から一時ストップ高の870円をつけたのである。阪神ファンが阪神を応援する気持ちで買うのならまだわかる。しかし、3連勝するかどうかまではわからなかったはずだ。阪神の3連勝を事前に知りうる立場にあるのは、「この投手陣では勝てない」と確信した巨人軍関係者しかいなかったはずだ。インサイダー取引はとにかく許せないのである。
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