江草 乗の言いたい放題
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2004年04月04日(日) 児童公園の遊具を守れ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 かつて、箱ブランコという楽しい遊具があった。オレも小さい頃よく遊んだ。勢いをるけてどんどんこぐとスリル満点なのである。しかし、この箱ブランコの下に巻き込まれて子どもが死亡するという事故が起きてからすべて使用禁止になってしまったのである。オレは遊具に欠陥があるとは思えない。明らかに使用上の問題であり、日本中に設置されたその遊具の数と遊んでいる子どもの人数から考えれば、ケガをする確率は交通事故よりもはるかに少なかったような気がするのである。他の子どもがケガするような危険な遊び方をした子どもが悪いのであり、決して遊具の責任ではないというのがオレの見解だ。

 大阪府高槻市の府住宅供給公社下田部団地内にある公園で児童2人が指を切断した事故を起こしたメリーゴーランドという遊具も同様だ。誰かが故意にボルトを抜き取ったということが事故の原因であり、その遊具に欠陥があったわけではない。ハンドルを回すだけで座ってるところがグルグル回るわけだから、もしもオレがそこで遊ぶ子どもなら「マッハ10だぞ!」とか叫びながら全速力で回転させたはずである。目を回すヤツがいればなお面白がったことだろう。回転に酔って気分の悪くなる子どももいただろう。

 そんな楽しい遊具がこの事件をきっかけに日本中から撤去されるのだとしたら、それは子どもの世界にとって大きな損失である。子どもというのは好奇心が強いものだ。目の前に指が入るくらいの大きさの穴があれば、ついつい入れてしまうのである。昔の子どもはその結果蜂に刺されたり蛇に噛まれたりして学習してきたのだ。つい最近も近所で遊ぶガキどもがドブの中でヒルを発見し、それを触って遊んでいたのである。オレはあわてて奪い取って捨てた。血を吸われたことがないからわからないのである。

 ジャングルジムのてっぺんから落下した場合、打ち所が悪かったら死ぬこともあるだろう。滑り台を下から登ろうとして上から滑り降りてきた子どもの直撃を顔面に受ければケガをするかも知れない。大きく揺らしたブランコから飛び降りるのは場合によっては命がけだ。しかし子どもはジャングルジムが好きだし、滑り台を下から登りたがるものなのだ。児童公園から面白い遊具をどんどん撤去し、結果的に子どもを部屋の中に囲い込んでゲーム機に集中させてしまうこの動きは、任天堂やソニーといった大企業を利するだけのことである。ケガをした子どもがいたことは不幸な事件だったが、遊具には罪はない。六本木ヒルズの回転扉とは違うのである。責任があるとしたらボルトを抜き取った悪戯をした馬鹿である。


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