2004年03月31日(水) |
ふざけるな、日銀総裁! |
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日銀の福井俊彦総裁は3月30日午後、金融広報中央委員会委員総会であいさつし、「ペイオフ(預金などの払戻保証額を元本1000万円とその利息までとする措置)の全面解禁まで残り1年となった現在、国民の皆様には改めて自己責任ということをしっかり認識していただかなければならない」と述べた。
オレはそれを聞いて激しい怒りを覚えた。何が自己責任だ。ろくに情報も公開せずに銀行の自己責任をあいまいにしてきたのはてめえら金融行政の監督的立場の人間だろう。どうしてオレみたいな一般の預金者が自己責任を取らなきゃならないのだ。冗談にもほどがあるぜ。庶民が金融機関を選ぶ基準は、自分の生活にとって便利かそうではないか、ただそれだけだ。
オレは学生時代に京都中央信用金庫を利用していたが、それは家賃の振り込み先として指定されていたことと、オレの住んでいたアパートからもっとも近かったことが理由である。その金融機関の財務状況や経営姿勢を評価していたわけではない。引っ越すと同時にオレはメインバンクをUFJ銀行にしたが、大阪には支店が多くて便利ということと、最寄り駅の一番便利な場所にあるからというだけが理由である。スーパーアカウントという口座にした結果、振り込み手数料が半額になったり休日や夜間のATM手数料が掛からないというサービスもくっついてきたが、それはおまけみたいなものでありそんなものがなくてもUFJ銀行を利用したことは間違いない。
みんな本当にペイオフの意味がわかっているのか。つぶれるような金融機関に預けてしまった馬鹿な人は1000万以上はあきらめろ、それが自己責任だと福井総裁は語っているんだぜ。愚民大衆から集めたゼニを銀行が存分に使いまくって万一運用に失敗して損害が出ても、てめえらのゼニは1000万までしか補償してやらないからなというのが本当の意味だぜ。損失を出した金融機関の自己責任をきちっと追及するのではなく、そんなところに預けた人が悪いという論理のすり替えである。もしも国民に金融機関を選ばせてくれるのならば徹底的に情報公開しやがれ。頭取の年収だけじゃなく、乗ってる車や愛人の数まで詳しく公開しろ。そうでないと決められないぞ。
放漫経営で破綻した金融機関には手厚く日銀特融で経営陣の高額退職金を払ってあげて老後の生活の保障までしてやり、その一方で雀の涙のような公定歩合を設定して預金者から利息という楽しみを奪ったくせになにが自己責任だ。金融資産1400兆円にもしも5%の金利がつくなら、年間70兆円もの可処分所得が生まれていたんだぜ。不景気の元凶はもしかしたら日銀総裁だったかも知れないなあ。てめえにこそ責任をとってもらいたいぜ。
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