2004年03月21日(日) |
なまはげじゃんけんロボと勝負だ! |
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秋田県男鹿市の新年度当初予算の目玉になっていた「なまはげロボット」に対し、市議から「財政が厳しいのに何だ」といった異論が相次ぎ、購入費1600万円の予算執行が当分の間、凍結されることになった。
このなまはげロボットは人とじゃんけんできるのが特徴で、第三セクターの観光施設「なまはげ伝承館」に展示しようと市が昨年5月、秋田県立大システム科学技術学部に開発を依頼していたものである。ところが3月定例市議会で、ある議員から「なまはげは子供を戒める神聖で教育的存在だ」「財政難の折に、じゃんけんロボットとは何事だ」などの反対意見が続出した。このため、佐藤一誠市長は予算執行の見合わせを決めて3月18日に議会側に説明したという。
頭のかたい田舎議員にも困ったものである。放置すればたいした入場者数も期待できないただの税金無駄遣いのハコモノ施設である「なまはげ伝承館」が、大量の観光客を誘致できる街の観光の目玉施設に化ける可能性があったのである。たった1600万を惜しんで止めてしまったあたり、やはり田舎者には金儲けの能力がなかったということである。
そのじゃんけんロボットと「賭けじゃんけん」ができる仕組みにしたらどうだっただろうか。じゃんけんで一攫千金を夢見て日本中の強力なじゃんけんプレイヤーが集まったかも知れないのだ。もちろん開発する秋田県立大側も、手を読まれないようにロボットに搭載する人工知能の開発に死力を尽くせばよいのである。じゃんけん参加料を一回100円くらいにして、ロボット相手に10連勝したら10万円もらえることにすればきっと大盛況だろう。
10連勝の可能性は2の10乗分の1だからわずかに1024分の1である。確率的には収支がトントンになるはずだ。たとえじゃんけんが黒字にならなかったとしても、話題になって大勢の観光客が押し寄せるならば十分に効果があるだろう。ただ「あとだし」などの卑怯な方法で勝とうとするじゃんけんプレイヤーもきっと現れるはずである。勝負の判定をどこまで厳密に行うかという運用上の問題点は克服しないといけないだろう。
男鹿市が断ったそのじゃんけんロボ、もしかしたら他の町が購入を申し出るかも知れないぞ。ただ、なまはげロボそのままなら無理だ。ご当地人形に改造しないといけない。大阪なら食い倒れ人形ロボだ。名古屋ならナナちゃん人形ロボだ。高知ならアンパンマンロボだ。京都なら野球拳芸者ロボだ。どうだ、まいったか。
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