2004年02月24日(火) |
ぼったくりは小学校にもあるのだ! |
携帯用URL
| |
|
ぼったくりと言えば風俗店の専売特許だと思っていたのだが、最近はそうでもないらしい。まじめな世界にもぼったくりの輪が広がっているのだ。
都内の有名私立小学校に入れるにはかなりゼニがかかる。入学時に青山学院初等部は159万6000円、慶応幼稚舎は157万6480円もかかるのである。しかしこれくらいで驚いてはいけない。早稲田実業学校初等部は初年度納付金に寄付金を合計すると入学時に481万円もかかってしまうのだ。それでも早稲田大学まで進めるのなら安いものと飛びつく親もいるのである。その後に控える中学・高校・大学受験という三つの関門を一気に飛び越せることを思えば、それっぽっちのゼニで済むという考えも成り立つからだ。
確かに半端な金額ではないだけにぼったくる学校側も必死だ。面接会場には2003年まで早稲田大学総長であった奥島孝康氏が御自ら出陣されて「新しい学校ですので、300万ぐらいのものをいただければ運営が助かります。「入学されれば寄付はお願いできますね」と有無を言わさず確認を求めるのだ。そこで「NO!」と言えば不合格にされるかも知れないと思うと、親は断れないのである。まるで子どもを人質にされて身代金を取られる感覚である。
ところがさすが早稲田だ。オレみたいに「ふざけるな!」と一喝して席を蹴って出て行くような気の短い親は一人もいなかったらしい。東京都は今回の事態を重く見て、2003年度の補助金の2割にあたる約1億円を返還させたのであるが、受け取った寄付金が約3億5000万あるから差し引き2億5000万はもうかったわけである。なぜその分きっちりと補助金を削らなかったのか理解に苦しむのである。しかもこのぼったくり寄付金は2001年から行われており、早稲田実業初等部は3年分でトータル10億円以上の収入を得ているのだ。
私学である以上、どんな高額の学費を徴収しようと自由だ。すぐれた設備や優秀な教員にはコストがかかることもわかる。ただそれらはすべて入学要項に明記しておいて欲しいのである。書かれていない金額を面接で突如要求されても親はとっても困るのだ。来年度はきちっと「寄付金350万円以上」と記載して欲しいのである。
しかし、そこまで大金を支払って入るだけの価値が本当にあるのかね。カネ持ちばかり集めてもろくないことないぞ。おっと、だから学費免除の制度で優秀な学生を一本釣りしようとしてるのか。やってることが支離滅裂だな。輪姦同好会スーパーフリーの不祥事は学生の起こした事件だから大学当局は被害者みたいなもんだが、今回のぼったくり騒動は総長自ら指揮してのことである。創設者の大隈重信氏はあの世でさぞお怒りのことだろう。
前の日記 後の日記