2004年02月23日(月) |
賛成か反対かどっちなんだ? |
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末広まき子という情けない参議院議員がいた。愛知万博に反対するという公約を掲げ、予定地の立木トラストにも参加していたのだが、当選するとがらりと態度を変え、自民党に入党して自分が掛けた立木トラストの名札を外した。愛知万博支持に回ったのである。おそらくオレのような常人には想像もつかない図太い神経の持ち主なんだろう。ただ選挙に勝つことだけが目的で、そのためにはどんなウソでもつけるというのなら、どうせならもっと派手なホラを吹いて欲しかったのである。名古屋弁を日本の標準語にしますとか、首都を名古屋に移転しますとか。
徳島県には、可動堰に賛成したり反対したり、どっちかわからない変節漢がいるのである。小池正勝徳島市長である。建設省出身だからその本質は公共工事大好き人間で、日本の国土を全部コンクリートで覆いたいという信念を持っていてもおかしくはない。そのとおり1999年までは吉野川可動堰建設推進団体の会長だったが、住民投票で反対が9割だったので選挙に勝つためにとりあえずは建設反対を表明した卑怯者である。
ところが市長をやめて参院選に自民党公認で出馬表明したとたんに可動堰反対の公約を撤回したのである。税金の無駄遣い+大規模自然破壊の公共工事に対する彼の態度は賛成→反対→賛成と変化したのだ。変化と言うよりは、真ん中に挿入されている反対表明がただのうそっぱちだったというだけのことだが。
長良川河口堰、諫早湾干拓という二大馬鹿工事を最後に、ゼネコンや官僚どもの利権確保のために税金を無駄遣いしてわざわざ自然を破壊する愚挙は終わりにして欲しかったのだが、まだ夢から覚めないゼニの亡者どもが自民党徳島県連に巣くっていたのである。百五十年に一度という大水害を防ぐために建設される可動堰だが、その堰自体が百五十年も保つものかね。どうせ手抜き工事で五十年も保たずに建て直すことになるんだろう。下手すると水害の時にぶっつぶれて被害を拡大するかも知れない。自然の力は侮れないのである。
二千億とも三千億とも言われるその建設費用を徳島市民や小池市長が自腹を切って負担するのならオレは何も言わない。馬鹿が勝手に無駄遣いしているだけのこと。他人が自分の家に火をつけて燃やしたところで、こちらに類焼さえしなければオレには無関係だからだ。ところが貧乏な徳島にはその財源などなく、国からの補助、つまりはオレが払った税金などが充てられるのである。全く気分が悪いのである。オレは田舎者の無駄遣いのために納税してるのではないのだ。
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