2004年02月20日(金) |
悪銭を身につけた男 |
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「悪銭身に付かず」とよく言われる。不正な所得は無益に消費されて、たちまち尽きてしまうという意味である。犯行がバレてしまう一つの理由として、急に羽振りがよくなったとか借金を返したなどというのがある。風俗店で豪遊したりして目立ってしまうからバレるのである。窃盗によって得た悪銭を、きっちり貯蓄してマイホーム資金にするような男は本来ありえないと思われているのである。
そのありえないマジメな泥棒がいた。千葉県警船橋署は2月19日、茨城県取手市中原町の無職山口慎弥容疑者(42歳)を盗みの疑いで追送検した。この男は1998年に5000万円で地上三階地下一階の新築一戸建て住宅を購入しており、警察の調べに対し「盗んだ金で建てた」と供述しているという。約20年間にわたって、関東や宮城、西は広島県まで窃盗旅行で全国行脚して約7000万円貯め、そのうち5000万円で取手市内にこの自宅、いわゆる泥棒御殿を建てたのである。
この購入資金はローンではなく現金で支払ったという。無職なのでおそらくローンも組めなかったのだろう。しかし、20年間で7000万なら一年間に350万、別に窃盗に励まなくてもまっとうに働いたら貯められる金額のような気もするのである。自衛隊に入隊して20年間一切遊ばずに頑張ったらおそらくそれくらいは貯まるだろう。
立派な家にはやはり立派な家財道具が必要だ。昨年12月31日、大晦日の夜もこの男は勤勉に労働、いや窃盗に励んでいたのである。その夜は江東区内の男性会社員(44歳)方から、現金45万円と37インチのプラズマテレビや貴金属など合計約118万円相当を盗んだ。このオレでさえもそんな立派なテレビは持っていない。そんな高価なものを盗むとは断じて許せないのである。
取手市の男の自宅からは現金1200万円の他に金貨やその盗まれたプラズマテレビ、ブランド品のバッグやカメラなど1200点が見つかった。換金のために質入れしたりせず、盗品を自宅に隠していたこともなかなか発覚しなかった理由の一つだろう。さて、オレが知りたいのはこの泥棒に家族がいたかどうかということなのである。もしも結婚していたのなら、妻は夫の仕事が泥棒だと知っていたかどうかである。「奥様は魔女」ではなく、「旦那様は泥棒」なのである。そして子どもがいたかも大いに気になるのである。「子連れ狼」に出てくる大五郎のようなかわいい息子がいて、「ちゃ〜んの仕事は、空き巣ぞ〜な」などと歌っていたりしたらもう爆笑なのである。
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