2004年02月12日(木) |
バレンタインデーの贅沢な悩み |
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毎年2月14日のたびにオレは困ってしまう。それはこの日に必ずオレのところに届くゴディバのチョコレートのせいである。なぜゴディバなのか、なぜ他の選択肢はないのかとオレはいつも困ってしまうのだ。もうこのチョコレートにはかなり食傷しているのである。こんなことを書いてしまうとモテない野郎どもから石を投げつけられたり、夜道に金属バットで襲われそうなのだが、事実なのだから仕方がないのである。実は六花亭のホワイトチョコレートの方が好みだったりするのである。
ゴディバの美しい包み紙を開いて中身を確認すると、3列×5個=15個のチョコが鎮座している。一個200円以上はするそうだからこれで安くても3000円もするのだ。なんて贅沢なんだろう。オレはとりあえず一個口に入れてその贅沢な味をかみしめる。3000円もあれば、たった100円でパイン、ナッツ、バナナ、ストロベリーの4つの味が楽しめる不二家のルックチョコレートなら30個も買えてしまうのである。もしもオレがゴディバ一箱と、ルックチョコレート30個を並べられて「どちらを欲しい?」と聞かれたら迷わずルックチョコレートを選ぶだろう。
いや、値段の安さならやはりチロルチョコ だ。一個10円だから実に300個も買えてしまうのである。最近ブレイク中のきなこもち味(20円)でも150個も買えてしまうのだ。チロルチョコの大きな山と、ゴディバを比較した場合、さてどちらに軍配が上がるだろうか。オレは大いに迷ってしまうのである。
タバコを吸う習慣のないオレは、職場の引き出しの中にいつもお菓子を入れている。ゴディバをもらった後はしばらく引き出しの中はゴディバに占領されている。なにしろ一個200円である。これがルックチョコレート二箱分だと思うと、一気に3つも4つも喰うわけにはいかないのである。そんな贅沢は神サマが許さない。どんなに多くても一日に二個が限度である。それも誰にも見られないようにこっそりと喰わないといけないのである。もしも同僚に目撃されれば、「ゴディバですね〜」と物欲しそうな視線がチョコに突き刺さるのだ。チロルチョコならいくらあげてもいいが、さすがにゴディバのような贅沢なモノをおいそれと他人に譲るわけにはいかないのである。全部自分で喰いたいのである。だから断じて見つかるわけにはいかないのである。
そんな貴重なゴディバも、一週間もすれば最後の一個になってしまうのである。それを食べ終えたときオレは「また来年まで喰えないんだなぁ」としみじみと哀愁を感じるのである。年に一度しか喰えないからこそ貴重なのである。それをいつでも買えるルックチョコレートなどと比較する方が罰当たりなのである。
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