2004年02月03日(火) |
ETCを命がけで突破する人たち |
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オレは駅の自動改札が苦手である。左利きなので切符を左手に持って、その腕をカラダの前にクロスさせて右側の挿入口に入れるのだが、切符を入れるタイミングが狂うと腕にカラダがぶつかってしまうのである。それなら右手で切符を持てばいいのだが、その場合は挿入口にうまく差し込めないのである。目測を誤って切符を関係ない場所に押し当ててしまうのだ。
そういうわけでオレは駅の自動改札が苦手で、わざわざ駅員がいる改札を利用することも多いのである。今の世の中、こういう不器用さはきっと珍しいはずだ。たまに自動改札の出口で開閉バーに勢いよくぶつかってる人がいるが、きっとオレの同類なんだろうと思う。バーの開く速度よりも歩くのが速すぎるせいかも知れない。
実は高速道路のETCレーンに設置された開閉バーでも同様の現象は起きていたのである。不器用なドライバーと同じくらい不具合の機械もあるわけで、これは予想された結果である。それに時速180キロくらいで通過されたらバーの開閉速度は絶対に間に合わないはずである。180キロは極端だが、実際のところほとんど減速せずに一気にETCレーンを通過しようとする「いらち」のクルマが関西では多いのである。そういうヤツに限って道路公団に「バーが閉じたままだったのでクルマに傷が付いた」と文句をつける。馬鹿なので自分が速すぎたということには考えが及ばないのである。
道路公団関西支社では困り果てて左右2本のバーの間隔をひろげ、よほどのヘタクソではない限りバーに接触しないようにした。しかし、ど真ん中に幅1.7〜2メートルの隙間が開いているなら、もはやETCの意味はない。どんなクルマもそこを通過可能だからだ。現在道路公団関西支社の管内803箇所のうち60箇所でこの「幅広レーン」が採用されているのだが、毎日のように強行突破されているそうである。
ETCレーンでは監視カメラで撮影した映像が録画されており、ナンバーが確認できれば通常料金の3倍の金額を請求されるという。しかし、ナンバーが判別できるほどにはよく写っていないことが多く、ほとんどはそのまま逃亡してしまうのである。これは断じて許せないのである。それもあのちゃちな開閉バーのせいである。いっそのこと強行突破する車のボデイを切断できるくらい強力にすればよいのだ。アニメ、「ルパン三世」でなんでも斬ってしまう五右衛門の斬鉄剣のように。無理に突破すればクルマの上半分がちょんぎれてついでにドライバーの首が落ちるという仕掛けにすればいいのである。強行突破するのはまさに命がけである。そうなると誰もETCとは言わずに「ギロチン」」と呼ぶようになるだろう。
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