2004年02月02日(月) |
近鉄は巨人に身売りせよ! |
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プロ野球近鉄バファローズの親会社、近畿日本鉄道は大変なのである。子会社の大日本土木の倒産や鉄道事業の不振、遊園地パルケエスパーニャの不人気などで4期連続の赤字決算となり、1兆5762億円もの連結有利子負債残高(03年9月末時点)を抱えている。球団を維持するだけでも年間30億円も赤字が増えるのだ。
ここに進退窮まった近鉄は、とうとう球団の名称を売却することを発表した。球団名から「近鉄」を外し、他の企業などに売り出す代わりに使用料を受け取る「ネーミングライツ(命名権)」と呼ばれる手法を採用するのだ。命名権を買った企業が武富士なら「武富士バファローズ」、ユニクロなら「ユニクロバファローズ」となるわけである。実現すれば、50年以上の歴史がある近鉄の名前が消えることになる。
命名権を取得した企業は、ユニホームにロゴを入れたり、選手の肖像権を企業広告などに利用できる。基本使用料は36億円、契約は5年単位なので180億円もかかることになる。全く高すぎるぜ。昨年からオリックスが球場名を「YAHOO!(ヤフー)BBスタジアム」に変更しているが、近鉄の場合は球団名そのものが消えるのである。
この動きに対して真っ先に反対を表明したのは巨人の渡辺恒雄オーナーである。「協約違反だ」と絶対にその動きを許さない姿勢だ。しかし、このままでは近鉄は選手の給料も払えなくなってしまう。オレはろくな解決策も示せずに文句だけ言ってる渡辺恒雄オーナーに提案したい。「口を出すなら金も出せ。TVの放映権料を12球団で均等に分けてやれ!」と。巨人戦がらみの放映権料は年間140億円もあるのだ。
いや、いっそのこと巨人が近鉄を買収して、「読売バファローズ」にしたらいいのである。選手層の厚い巨人が近鉄をファーム代わりにして、清原や元木、江藤など今の巨人の余剰選手がパリーグの試合に出れるようにする。特例で巨人近鉄間のシーズン中の選手の移動を自由にしてやればいい。近鉄はチームを存続できるし、巨人は選手層が厚くなってますます優勝しやすくなる。また関西在住の巨人ファンは読売バファローズの試合を見に来てくれるから、大阪ドームの観客動員は大幅に増えるだろう。
オレにとっては実に嘆かわしいことだが、関西といえども巨人ファンは阪神ファンの次に多い。近鉄は何もサラ金に身売りする必要はないのである。いざとなったら日本一野球を愛するというナベツネに救ってもらえばいいのだ。監督はもちろん長嶋茂雄である。
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