2004年02月01日(日) |
オレのニセモノがいたらどうするんだ? |
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今日は大阪府知事選挙の投票日である。しかし、オレはあいにく仕事で日曜日なのに朝から晩まで忙しいのだ。投票を棄権するということは市民の義務を果たさないことであり、人一倍責任感の強いオレとしては耐えられないことだったので、生まれて初めて不在者投票というのをしてきたのである。
投票日をさかのぼること一週間前、オレは自分が居住する市の市役所に出かけた。駐車場にクルマを停めて、エレベーターのところに来ると「期日前投票」と表示された張り紙があって、その指示に従って進んだ先の部屋では数人の職員とバイト風の若者がいた。実はオレは投票券も何も持っていなかったのである。
申込用紙が配られ、そこにオレは自分の住所氏名、生年月日、電話番号などを記入し、理由の欄には「仕事」に○をつけた。何か身分証明を提示しないといけないかなとオレは免許証を出しかけたのだが、全くその必要はなかった。オレが記入した内容と選挙人名簿を見比べて確認しただけですぐに投票用紙が手渡されたのである。すぐ後ろの投票スペースでオレは即座に投票を済ませた。
このように投票はあっけなく、いとも簡単に終わったのだが、もしも現れたのがオレの真っ赤なニセモノだったらどうしたんだと少し気になったのである。少なくとも替え玉野郎がオレの住所氏名、生年月日、電話番号を間違えずに記入できたならば、オレの代わりに投票を済ませることは可能である。今回のように全く本人確認もせずに投票させるなら、そのようなことは十分起こり得るはずだ。いくらオレが善良な市民だと一目でわかる実直そうな風貌であるとしても、やはりなんらかの本人確認は必要だったと思うのである。本人にしかわからないだろうことを二、三質問するだけでニセモノは簡単に見破れる。オレオレ詐欺のような犯罪が成立するのは、被害に遭う老人たちが電話の相手が誰であるかという最低限の本人確認さえ行わないからである。
こんなお手軽にできちゃう不在者投票なので、病院や老人ホームにマイクロバスで出かけて大勢のお年寄りを拉致し、指示した名前をむりやりに書かせ、帰りにご褒美として温泉に連れて行くという集票戦術も可能なのである。きっとやってる連中がいるはずである。
さて、大阪府知事選挙はいったい誰が勝つのか?仕事から帰ってからのニュースが楽しみなのである。政治に関してはやはり「文句を言う前にまず投票!」なのである。義務を果たさない国民には文句を言う資格もないのである。
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