2004年01月29日(木) |
田中知事、ぼくたちも頑張っています! |
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田中康夫知事と長野県議といえば不倶戴天の間柄なのである。脱ダム宣言に始まる一連の公共事業の見直しでこれまでの利権を次々と失って甘い汁が吸えなくなった県議側は、田中知事が出張旅費数万を二重取りしたというミスを発見して一矢を報いたはずだったのである。
しかし、ちゃんと田中知事側から県議たちへの反撃も用意されていた。数万どころか、こちらは100万近いカネ(公費)をかけてコンパニオンを呼んでどんちゃん騒ぎをしていたのである。県民の支払った貴重な税金を自分たちの小遣いとしか思っていなかったのだ。この図太さはたいしたモノである。
2001年10月18日、長野県議会の最大会派だった県政会(すでに解散)所属の県議31人が、議員活動に必要な調査や研究のために支給される政務調査費を使い、千曲市の旅館にコンパニオン44人を呼んで宿泊付きの大宴会をしていたことが、県が公認会計士に委託して実施した外部監査で明らかになった。それにしても出席者の人数よりもコンパニオンの方が多いとはなんと贅沢な宴会なんだろうか。そこで行われた調査や研究とはいったい何だったのだろうか。もしかしてコンパニオンの胸の大きさの調査や抱き心地の研究だったのだろうか?宴会というモノにほとんど縁がないオレのような庶民には全く想像も付かないのである。
今回の調査で明らかになったその宴会での政務調査費からの支出は計96万7978円。内訳は宿泊代1人2万円、日帰り組の食事代1万円で、コンパニオン44人分の料金18万8571円となっていたのである。
長野県議に支給される政務調査費は県議一人あたり月額29万もある。給料とは別にこれだけもらえるのである。多すぎてなかなか使い切れないのである。それで県議たちは工夫して「反省会」「研究会」などと称して大宴会をしてきたのである。長野県で頑張っているのは改革を進めようとする田中康夫知事だけではない。その足を引っ張る立場である県議たちも反省や研究に余念がないのである。田中知事を当選させてしまった選挙戦の敗北を反省し、どうやったら打倒田中知事を果たせるか日夜研究しているのだ。
この宴会の件に関して田中知事は「こういうことがまかり通っていた長野県政を恥ずかしく思う」と話したという。かつて「なんとなく、クリスタル」で時代の寵児となった田中知事にとって、女と遊ぶのに自分のゼニではなくて公費を使うような連中は男のクズに思えたことだろう。
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