2004年01月24日(土) |
寒い朝はとっても大変なのである |
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オレの住んでいる家はとにかく寒い。古い日本家屋の特徴は「住まひは夏を旨とすべし。冬はいかなるところにも住まる。」という徒然草の中の兼好法師の教えを忠実に守ってることである。我が家もその例にもれず、冬は寒く夏は涼しかった。ところが建てられてから30年の間に周囲の田んぼが消滅し、裏にあった駐車場がいつのまにか3階建ての建て売り住宅に化けて家の周囲が建物で埋め尽くされて風が完全に遮られ、自然の風の代わりに隣家のエアコンの室外機が吐き出す熱風にさらされるようになったのである。もちろんこちらもエアコンをつけて熱風のお返しをしているのだが、残念なことに冬の寒さはそのままなのである。
朝起きると室温は5度以下に下がっている。さすがに室内で氷点下になることはないが、空気が完全に冷え切っているのである。服を着るためにはいったん布団から出ないといけないのだが、これがなかなか勇気のいることなのだ。いつまでもぐずぐず布団の中にいたいのを我慢して震えながらなんとかワイシャツに袖を通してネクタイを締めスーツを着て、日本人らしくごはんとインスタントみそ汁の朝食を摂ってからクルマに乗り込む。
オートエアコンの液晶パネルには外気温が−2と表示されている。凍えながらクルマを発進させるが、エンジンが暖まるまではエアコンは冷風しか吹き出さない。手は寒さでかじかんでちぎれそうなのである。走り出すとあちこち凍結している。うっかりその上でブレーキを踏むとクルマはスリップするのでオレは慎重に路面を読みながらクルマを走らせる。ヘタクソがスリップして突っ込んできてオカマを掘られないように後ろに気をつけることも大切だ。
もしも雪が積もったりしたら悲劇である。大阪にはオレのように雪道を走る技術をしっかり身につけたドライバーが少なく、それならクルマをあきらめたらいいのに、そいつらは馬鹿みたいにうじゃうじゃ道路に出てきて立ち往生するからである。その迷惑車両どものおかげでオレはいつもなら45分で走れるところに2時間掛かったりするのである。
寒さに耐えながらオレは思うのである。「地球温暖化なんてウソだ。こんなに寒いじゃないか!」と。そんな寒い朝なのに、半ズボンで登校する小学生がいるのだ。寒くないはずがないのである。その小学生の親はきっとズボンの下にしっかりとパッチをはいているはずなのである。自分は暖かいスタイルでいながら子どもに半ズボンを強制するのは明らかな児童虐待なのである。そんなひどい親は断じて許せないのである。
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