2004年01月23日(金) |
変態はセーフ、学歴詐称はアウト! |
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この世にホラ吹きはいくらでもいる。フリーターなのに青年実業家と称する男、詐欺師なのに弁護士の名刺を持ってるヤツ、童貞なのに加藤鷹の弟子と自慢する男、ホラの中身はいろいろである。学歴詐称もまたよくある話で、それ自体驚くにはあたらない。実際は偏差値ランキング表の一番下にへばりついてる大学なのに慶大生と称して合コンに出る嘘つき野郎と、高校中退なのに聖心女子大のお嬢様を演じる女が意気投合してラブホテルで一戦交えても別段なんとも思わない。お互いが満足していればそれでいいのだ。
今から30年近く前といえばまだ公立高校全盛の時代、日比谷高校は大勢の東大合格者を出していたし、京都大学の合格者ベスト3は北野・天王寺・大手前と大阪の公立トップ校だった。学歴は努力の結果でのみ手に入るモノであり、カネで買える時代ではなかったのである。貧乏人の子弟が東大や京大を卒業して国家公務員上級職や司法試験に合格できるというジャパニーズドリームがまだ健在だったのだ。
金持ちが日本の受験戦争に敗れた馬鹿息子を海外の大学に入れることも流行した。もっとも日本の受験勉強に耐えられない者がそこで厳しい授業についていけるわけもなく、そのほとんどはただ海外生活を楽しんだだけでもっとバカになって帰国したのだが。
大都市の公立高校が没落して私学が台頭し、受験産業が主導権を握るようになった結果、日本は徐々に階級社会となっていった。偏差値の高い大学はいつしか長期間の教育投資が可能な裕福な家庭の子女で占められるようになり、大学の偏差値ランキングは同時に親の平均年収ランキングと一致するようになってしまったのである。今ほど学歴がカネで買える時代は過去にはなかったし、今ほど学歴が価値を失った時代もないのである。それは広末涼子や輪姦サークル・スーパーフリー和田の早稲田大学に端的に表れている。
政治家などはまさに学歴ではなく人物で評価しないといけないのである。それなのに民主党の古賀潤一郎衆院議員はペパーダイン大卒業やUCLA在学とホラを吹いてしまったのである。一度ついたウソをごまかすためにさらに「卒業証書は弁護士からもらったが紛失した」と新たな物語を必要としたのである。わざわざ渡米して確かめるまでもなく真実は本人が一番よく知っている。補欠選挙で落選した山崎拓が返り咲く可能性も出てきたのだ。変態はセーフだが学歴詐称はアウト!これが政治家の世界の常識なのである。古賀氏も大学卒の学歴が欲しければ今からでも遅くないから日本の大学を受験し直せばいい。今からでも願書は出せるのである。幸いなことに今は学歴はカネで買えるのである。
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