2004年01月15日(木) |
どんどん記念切手を作ればいいのである |
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韓国郵政事業本部が1月16日に発行を予定している竹島(韓国名・独島)を描いた切手が話題を呼んでいるそうである。韓国各地の郵便局に問い合わせが殺到中で、発行当日は窓口で長蛇の列ができる可能性もあるとみられている。
川口順子外相は1月13日午前の閣議後の記者会見で、尹永寛・韓国外交通商相と電話で話し合ったことを明らかにした。川口外相が「竹島は日本固有の領土だ」と主張して切手発行の再考を求めたのに対し、尹外交通商相も「韓国固有の領土だ」と反論したという。切手を発行することで自国の領土であることをアピールするという手段にこれまで気がつかなかった日本の方が馬鹿なのである。先を越されただけのことで、ここは韓国のアイデアに脱帽するばかりである。
しかし、この切手発行という手段、外交上なかなか使えそうじゃないか。せっかく韓国が教えてくれたのである。この際どんどんやればいいのである。文化人シリーズとか国宝シリーズなんかよりもよっぽど面白いのである。まず手始めは北方領土シリーズだ。クナシリやエトロフの切手をどんどん発行すればいいのである。そこに小さな文字で「これらの島々は日本固有の領土ですが、ロシアの不法占拠が続いてます」と英文で表示すればいいのである。
3月10日の東京大空襲の日には、人道に対する罪を犯したアメリカ軍への弾劾切手を出すべきだ。B29が空から焼夷弾をまき散らし窓から米兵が手を振るという図柄にすればいいのである。彼らがそれこそ虫けらでも殺すような感覚で市民への無差別虐殺を行ったことを思えばこれくらいのリアルさは必要だろう。面白半分の操船で潜水艦に体当たりされて沈められた実習船えひめ丸の切手も発行すべきだ。あの事件ではもっと米国民に責任を感じてもらいたかったのである。大統領が愛媛まで出向いて犠牲者の遺族に詫びを入れて欲しかったのである。
歴史をさかのぼればもっとすばらしい題材があるぞ。アヘン戦争の記念切手を発行してイギリスを断罪するとか、奴隷貿易やアメリカインディアンの虐殺にまつわる切手を作ればどうだ。それぞれの国が触れられたくない恥ずかしい過去の歴史をほじくり出してのど元に突きつける、そんないやがらせ切手をぜひとも発行して欲しいのである。何も日本だけが世界の悪モノにされる必要はないのである。大国はどこも悪の歴史をたっぷり持っているのである。それらを切手にするのは人類の過去を精算するために必要なことである。
この切手のシリーズ名は「歴史の恥部」でどうだ。オレは絶対に買うぞ。
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