2004年01月08日(木) |
素人衆はそんなことしちゃダメである |
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他人の不倫をネタに恐喝して大金を巻き上げる・・・こんなことはヤクザのやることなのである。暴力団対策法で取り締まりが厳しくなって本職のヤクザの方のビジネスはただでさえやりにくくなっているのに、素人衆がその領域を侵してはならないのである。
和歌山県警妙寺署は1月7日、中学校の校長(54歳)から3000万円を脅し取ろうとした恐喝未遂の疑いで町立高野口中学校教諭三浦吾楼(40)新家貢(41)の両容疑者を逮捕した。この二人は脅された中学校長とは10年ほど前にソフトボールの部活動を通じて知り合ったという。容疑はすでに認めているらしい。調べによると、2人は昨年2月初旬から9月下旬にかけ数十回にわたり、電話や郵便などで校長の過去の女性関係について「ばれたら職場にいられなくなるぞ」などと因縁をつけ、3000万円を脅し取ろうとしたという。脅迫電話にはプリケーを使い、また特殊な機械で声を変えて掛けたという。なかなかの策士である。しかし、一度だけ自分の携帯から発信したことからバレたというからなんともしまらない話でもある。
戦後の民法には「姦通罪」という罪はない。民主主義の日本に於いては恋愛も自由であり、既婚者であるからといって自由恋愛を妨げるものはなにもない。ただ、不貞行為は離婚の事由になったり民事訴訟を起こされれば慰謝料を支払わされることもあるわけで、時には高い代償を支払うことになるのは確かである。だからといって関係ない第三者がそれをネタに他人をゆするなんて、そんな危険を冒してもいいのはヤクザくらいである。よい子は絶対にそんな悪いことをしちゃいけないのである。恐喝罪という犯罪なのである。
他人の不倫を激しく非難する人はたいてい不倫とはとうてい縁がなさそうな情けないおっさんや、もはや女であることを遠い昔にどこかに置き忘れてきたおばはんである。あるいは親の不倫や浮気で家庭が崩壊したことに怒りを感じている人である。まだまだ自分はもう一花咲かせられると思ってるおめでたい人は、一方的に責める側にはなれないのである。「不倫は文化だ」とあの迷言を放った石田純一に心の中でエールを送っているのである。
オレは野次馬根性が旺盛なので、芸能人某が不倫という週刊誌の見出しにつられてついつい読んでしまう情けない人間だが、それはただ面白いから読むわけで、それで芸能人をゆするためではないのである。それにしてもこの二人、なぜ3000万円と大きく出たのだろう。30万円くらいの現実的な金額にしておけばよかったのに。何ごとも欲張ってはダメだということである。
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