2004年01月01日(木) |
正月はこたつみかん以外禁止なのである |
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正月の過ごし方と言えばこたつにはいってみかんを喰う。これが日本の正月の定番である。そのみかんもLやLLといったあまり大きなものはふさわしくない。やはりSSがちょうどいいのだ。一房ずつなどとみみっちいことをせず、皮を剥いてそのままガブリと喰えるのがいいのである。欽ちゃんの仮装大賞などを見ながらゲラゲラ笑ってるのがいいのである。報道番組なんか見たくないのである。こんな日に交通事故を起こしたりして世間を騒がせるヤツは本当に迷惑なのである。
しかし、この日本の古き良き慣習をぶちこわす連中がいるのである。それは元旦から営業している店だ。「正月三が日は休む」という日本の伝統を破壊する行為は全く許せないのである。
最初にこの禁を破ったのは確かダイエーだったと記憶している。いくら売り上げを伸ばしたかったからといって、その日に店を開けるのはドラフト会議の空白の一日を利用して江川と契約した巨人軍と同じくらい卑怯だったのである。ダイエーの狙いは見事に当たり、大勢の客が押し寄せた。こうなると他の店も指をくわえて見ているわけにはいかない。結局元旦営業は当たり前になってしまったのである。おかげで小売業で働く従業員はお正月に一家団欒でこたつみかんという幸福が奪われてしまったのだ。くだらない金儲けのためにである。
ふだんの三倍くらいの重さがある元旦の新聞は、そこに混ぜられた大量の広告チラシのためにさらに重量が増すのだ。オレに言わせればスーパーや家電大手よりも本当に正月に営業していて欲しいのはむしろ医療機関である。ところが開業医はどこもゆっくり年末年始の休みをとっているのだ。日本経済を支えている企業戦士たちは忙しいからなかなか医者にも行けず、結果として手遅れになってしまうのである。時間に余裕があって手厚い医療を受けられるのは働かずにブラブラしている連中なのである。どこかがおかしいのである。ぜひとも医療機関の元旦営業を増やして欲しいのである。少子化の中で将来は患者の奪い合いが起きるということがわかっていないのだろうか。
とにかくオレは自分のスタイルを変えたくはないのである。お正月ややはりこたつにみかん、ノートパソコンでインターネットなのである。そんなオレの生活を脅かさないで欲しいのである。ところが新聞に折り込まれたチラシには激安品が満載なのである。オレはこたつでみかんが喰いたいのである。混雑したところに元旦から行きたくないのである。全くこの安さは許せないのである。
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