2003年12月30日(火) |
厚さ3センチのチャーシュー |
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すべてのものには適度な状態というか、分相応というものが存在する。小さすぎてもだめだが、大きすぎてももちろんだめなのである。
たとえば女性の胸の大きさは、Aカップとも呼べない限りなくフラットな大平原よりは、ほんの少しでも膨らみがある方がもちろんいいのだが、それもHカップやIカップなどになるとかえって大きすぎて困るだろうと余計な心配をしてしまうのである。合うブラジャーがなかなか売っていなくて困る人もいる。乳房の下にいつも汗をかいて汗疹ができる人もいるはずだ。ほどよい大きさだからブラを買うときの選択肢も多いのだ。かわいいものもHなものも自在に選べるのである。
道頓堀に架かる橋のたもとに、いつも行列ができてるたこ焼き屋がある。そこで売られている大たこ焼きは、馬鹿でかいタコがたこ焼きの腹を突き破っているのだ。オレはたこ焼きが食いたいのであって、巨大なタコにソースや皮がこびりついた変な食い物を食べたいわけではないのだ。そんないびつなものはたこ焼きと呼びたくないのである。
高身長が好みだからといっても、全米一背の高い2m23センチの男性を恋人にすればきっと大変だろう。キスをするときに脚立がいるのである。それだけ身長が大きかったら足もでかいしとにかく身体のすべてのパーツが大きいわけで、そうなると女性はもう大変なのである。とにかく普通のサイズがいいのである。
全国の有名なラーメン屋さんのランキング番組を何気なく観ていたオレは、ある店のラーメンになんと厚さ3センチのチャーシューが二枚載せてあると知って度肝を抜かれたのである。それはチャーシューというよりはむしろステーキなのである。いくらなんでも大きすぎるじゃないか。
もしもカレーにじゃがいもが丸ごと一個入っていればどうだろうか。おでんに大根が丸ごと一本入っていればどうだろうか。でかすぎて喰いにくいのである。厚さ3センチのチャーシューはラーメンの中であまりにも存在感がありすぎるのだ。
そしてオレがもっと驚いたことは、そのラーメン屋では多くの客がチャーシューを喰わずにビニール袋に入れて持ち帰ることであった。持ち帰って家で薄くスライスして食べるのだとか。それならなんのためにわざわざラーメンの中に入れてるんだ。はじめから600円のラーメンを400円にして、チャーシューは一枚100円で別売りにすればよかったのである。きっと客もその方が嬉しいはずである。厚さ1センチあたり33円ならば、2ミリ×5枚がちょうどいいはずだ。2ミリのチャーシューを5枚入れて433円のラーメンにしてくれれば客はもっと喜びそうな気がするのである。
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