2003年12月28日(日) |
選挙違反、捕まった人はアンラッキー! |
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政党助成金という制度がある。これは国会議員が自分たちの小遣いを増やそうとたくらんで仲間内で決めた八百長的な仕組みで、年間に300億ほどのゼニが国庫から支出され共産党以外のすべての政党が受け取っている。自民や民主のような大政党はいつまでも資金がたっぷりあるし、社民党のような泡沫政党はいつまでも貧乏だ。法の下の平等なんてどこにもないのである。全く憲法違反の仕組みなのである。
企業から献金という名の賄賂を受け取っては利益供与をはかる外道議員があまりにも多いため、ゼニをたっぷり与えれば賄賂は受け取らないだろうという理由から考案されたのだが、「泥棒にゼニを与えれば泥棒をしない」わけがないのであって、泥棒はもっと多くのゼニを欲しがるに決まってる。泥棒、いや議員たちは相変わらず企業からたっぷり賄賂、いや政治献金を受け取っているのである。
その政党助成金の使われ方だが、これはもう選挙でその党の議員が当選するために使われるのである。誰もが認める立派な人物や、親の地盤を受け継いだ二世議員なら勝手に票は集まるのだが、そうでもないふつうのオッサンが票を集めるためにはさまざまな工夫が必要なのである。組織票に頼ったり、地元の有力者に現金をばらまいたり(いわゆる買収)しないといけないのである。二世議員でもとんでもないバカ息子もいて、その場合も金がかかってなかなか大変なのである。選挙があればタダで飲み食いできると勘違いしてる人たちも田舎に行くほど多いのである。政党助成金はそういう人たちにばらまかれるのである。
衆院選埼玉8区で初当選した新井正則議員(自民)の選挙違反事件で、埼玉県警は27日、新井議員が選対幹部らに買収資金を渡した疑いが強まったとして、公職選挙法違反(買収)の疑いで近く同議員本人から事情聴取する方針を固めたという。容疑が固まり次第、強制捜査に着手する。新井議員は選対本部長で前所沢市議の砂川育雄に現金を渡した疑いが持たれているという。もちろんこの金の出所も政党助成金なのである。
別にこの新井議員に限ったことではなくて、日本中で使われる政治資金の多くはこの「票のとりまとめ」に使われてるのであり、そんなことをしなかったら政治にかかるカネは知れてるのである。交通違反と同じで捕まるのは運が悪い議員だけ、みんなやってることなのである。そうでなかったら政治にあんなにゼニがかかるわけがないのである。
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