2003年12月24日(水) |
クリスマスなんか、大嫌いだ! |
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日本中のカップルにとって、12月24日の夜というのは特別な意味を持つ。その夜をひとりぼっちで過ごしたくないただそれだけのために、出会い系サイトや合コンで必死にパートナーを探す男女がいるくらいである。
わざわざレストランを予約して、ついでに夜景のきれいなシティホテルの部屋を確保して、最低でも10万円くらいのプレゼントを用意して、準備万端整えてそのイベントに臨むのがカップルのお約束だなんていったい誰の陰謀だ。乗せられやすい日本人はまんまとその戦略にはめられてるのである。シティホテルからあぶれる男女も多いのか、その夜のラブホテルはどんな場末の汚い所でもすべて入り口に「満室」のランプがつく。行き場を失ったカップルはどうするのかとオレは余計な心配までしてしまうのである。
言うまでもないことだが、12月24日は一年に一日しかない。これは複数の相手とつきあってる男女にとってはまことに困ったことである。本命の相手とは絶対に12月24日にデートしないといけないので、二番手、三番手の相手とは25日や23日にデートするということになってしまうのである。もっとも24日にデートできない理由はいくらでもでっちあげることができる。
「ゴメン、うちは一家そろって敬虔なカトリック信者なんだ。イブの夜は家族で過ごすって決まってるんだ!」
と言えばいいのである。そうやって不誠実な人たちも無事にこの夜を乗り切るのである。せっかくのクリスマスイブなんだが実際のところは信仰心のかけらもなく、それどころか聖なる夜を性なる夜にしてしまうのがこの夜のカップルたちの行動なのである。全くもって恥ずかしいことなのである。神を冒涜しているとか思えないのである。
それにしてもどうしてこの西洋のつまらない習慣にかくもみんながこだわるのだろうか。街を歩けば電飾のきらびやかな家がいたるところにあり、サンタのコスプレをした人が物を売っている。クリスマスのプレゼントを求めて親たちが殺到したトイザらスでは、駐車場からあふれたクルマが大渋滞を引き起こす。そのわずか一週間後には神社に初詣に行くくせにこの騒ぎようはいったい何なのだ。やはりこれは巧妙に仕組まれた陰謀なのである。日本人は乗せられているだけなのである。早く目覚めないといけないのである。
そんな文句を言ってるオレも、なぜかしっかりケーキを予約しているのである。それがクリスマスのお約束というものなのである。
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