2003年12月23日(火) |
コイズミ、おまえはただの腰抜けや! |
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小泉改革の目玉であった道路公団民営化が、どうやら骨抜きにされた形で決着しそうである。それにしても、通行料金で新路線を建設するのと、通行料金を担保にして建設資金を融資を受けて調達して建設するのと、いったいどこが違うのだろうか。
巨額の住宅ローンを抱えているのに給料をすぐにパチンコ代に使ってしまう馬鹿が、妻からパチンコ代の浪費を責められて、「これからは給料を担保にしてサラ金から借りて、その借りた金でパチンコをします」と言ってるのと同じである。ここで生活を立て直すために必要なのはパチンコをやめること(つまり、不採算が確実な新路線建設をやめて、借金を少しでも減らすこと)なのである。そんなごまかしはオレには通用しないぞ。
9342キロの整備計画のうち抜本的見直し区間はわずか143キロしかなく、ほとんどは計画通りに建設されてしまうのである。そもそもこの道路公団民営化の目的というのは、これ以上無駄な道路を造らせないために経営内容を見直しさせるためではなかったのか。土建屋からの献金を確保したい道路族議員がいかに抵抗しようとも、当初の方針は貫徹しなければならなかったのである。
民営化の中身がこのように情けない形で決着したということは、しょせんコイズミもただの腰抜け、本気で族議員と刺し違えるほどの覚悟もなく、適当なところで妥協することしかできなかったということである。
新路線の建設資金を自己調達するということは、金融機関から融資を受けるわけでもちろん金利がかかる。給料をそのままパチンコに使われるよりも、借金したカネをパチンコにつぎ込まれる方がダメージがはるかに拡大するように、今度はその金利が確実に新会社を圧迫するだろう。
このひどい政府・与党案に対して、民営化推進委員会の田中一昭委員長代理と松田昌士委員が抗議してコイズミに辞表を提出したのも当然だ。新会社による建設費は10兆円から7.5兆円に引き下げるというが(2.5兆もサバを読んでいたのかボケ!)、そうして無理をして造らせた新路線がさらに赤字を生み出すことを思えば45年で債務を返済するという現在の計画も疑わしくなってしまう。通行料金をたった一割だけ値下げするというが、そんなことよりも別納制度を廃止して公平な料金制度にすることの方が大事だろう。
オレはよくクルマで旅行するが年間に高速道路代として払っているのはせいぜい5万円だ。一割安くしてもらったところでたいして得することもないんだ。安くするなら思い切って値下げして十分の一くらいにしろ。そうしたら毎日高速道路を使ってやるぜ。
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