2003年12月22日(月) |
喰って喰って喰いまくれ! |
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オレは食べ放題、いわゆるバイキング形式が好きだ。一部のファミレスではドリンクバー、サラダバー、スープバーが設置されている。当然オレは何度も何度もおかわりをする。ビッグボーイのサラダバーには食後のデザートとしてゼリーやムースが用意されているが、オレはそれを山盛りに取って何杯も食べる。ゼニを払った以上、オレには何杯でも食う権利があるのだ。ドリンクバーでは最低でも5杯は飲むことにしている。店にとってオレほど迷惑な客はいないだろう。
大阪では食べ放題の店は必ずつぶれると言われる。それはたいていの客が「絶対に元を取る」という意気込みでガンガン食べるからである。事実、オレが贔屓にした食べ放題店は必ずつぶれるのである。なんばにどんボーイという店があった。ランチタイムにしゃぶしゃぶ880円、肉は決まった量しかないが、野菜とうどん、ライスはお代わりし放題という安さだった。仲間を誘っていつも大量に喰った。ネギや白菜という繊維質をたっぷり補給できた。OCATにパスタ食い放題880円という店があった。女子高生で店内が埋まっていたがオレは周囲には目もくれず大皿に5杯くらい喰った。どちらの店も残念ながら今は存在しない。おそらくオレのような客が多くて経営が立ちゆかなくなったのだろう。
しかし、世の中にはバイキングの極意をちっとも理解していない客も存在するのである。できるだけ店に損害を与えるためには、金額が高い割に量が少ない食材を集中的に喰わなければならないのだ。その極意を理解していないまるで店の回し者のような律儀な客が存在するのだ。
先日オレは食べ放題・飲み放題のオフ会に出席した。いちいち食い物を奪取しに行く必要のないテーブルオーダー形式(座ったまま注文したものがどんどん運ばれてくる)の快適な店だった。しかし、メンバーの中にいきなり山菜炒飯やちまき、肉まんといった腹がふくれるものを注文する人がいたのである。まぐろのカルパッチョなら10皿くらい軽く食えるが、肉まんを10個喰ってしまうと後が苦しい。もちろんオレは目の前の肉まんには目もくれずにひたすら量が少なく価格の高そうなものを喰いまくったのである。しかし、オフ会というのは喰うことよりも会話を楽しむものである。またその店も「注文したものをなかなか届けない」という卑怯な方法で対抗してきたのである。気がついたときには予定の時間を過ぎ、オレはまだ半分も入っていない胃袋をもてあましながらその店を後にしたのだった。
覚えてろよ、今度はきっと払った分は取り返すぜ。