2003年12月12日(金) |
暴走族のみなさま、大阪に来てください |
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大阪南港といえばドリフト族の名所である。週末の深夜ともなると改造したクルマが次々と集結し、大音量を響かせる。運転しているのは大半が20歳前後の若者で、見物に来てるのも若者が多い。
このたび大阪府警と大阪市は本格的に彼らを締め出すために、道路に中央分離帯を設けたり、高速コーナーリングしにくいように路面にディンプルをつける工事を施す方針を決めたという。走る場所をなくせば暴走行為がなくなると思っている全くおめでたい人たちである。彼らが御堂筋ではなく南港の、しかもかもめ大橋を渡った先という少なくとも工場や倉庫街になってる場所で暴走してるという配慮を少しも理解していないのである。連中は連中なりに精一杯世間様に迷惑をかけないようにしてるのである。
暴走したい連中にはちゃんと暴走する場所を与え、それ以外の場所で暴走するヤツは厳しく検挙する。これがもっとも適切な解決策である。幸い大阪にはオリンピックの誘致に失敗したために使い道がなくなった広大な埋め立て地、夢洲地区があるじゃないか。そこにサーキットを造って暴走特区を設置すればいいのである。観客席も整備し、入場料をきちっと取り、特区の中では道路交通法を適用しないこととし、事故が起きて死んでも保険は下りないことを明示する。その上で自己責任で入場車を暴走させればいいのである。道幅も広いところを造ってドリフトの練習も思う存分させてやればいい。
クルマの改造も暴走も、ようするに人に見せびらかしたいからするのである。だったらその気持ちを十分に満足させてやればいいのである。ゲームセンターで若者がハイスコアを競ったように、走り屋たちにサーキットの周回タイムを競い合わせればいいのだ。へたくそなヤツはすぐにクルマを壊して退場するだろうし、上手なヤツは観客を十分に楽しませてくれるだろう。そうして観光名所ともなれば、収入のほとんどをクルマの改造につぎ込む走り屋たちが日本中からどんどん集まってくるだろうし、必ず事故も起きるから周辺の修理工場も儲かるのである。
そうなると暴走特区に集まる人をあてこんだビジネスが次々生まれるだろう。せっかくポルシェやフェラーリを買ってもローソンへのお買い物用じゃつまらない。暴走特区でじゃんじゃん走ってこそ値打ちがあるのだ。日本中から走り屋が集まるのなら、オレもぜひ見に行きたくなるぜ。モーターショーで展示されてるクルマやその紹介をするお姉ちゃんを見るのもいいが、やっぱりクルマは走らせてこそ値打ちがある。もしかしたらUSJ以上の人気が出るかも知れないぜ。
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