2003年12月10日(水) |
代理出産は日本を救う! |
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タレントの向井亜紀さんと元プロレスラーの高田延彦さん夫妻が代理出産を依頼していた米国人女性が11月下旬、双子の男の子を出産した。向井さんは妊娠中に子宮がんが見つかり子宮を摘出。その後、受精卵を別の女性に移植して出産してもらう代理出産を目指していたが過去2度は成功せず、3度目の挑戦だったという。このためにいったいどれほどの費用がかかったのだろうか。ついつい費用を考えてしまうのは貧乏人の悲しい習性である。果たして生まれた子に日本国籍は認められるのだろうか?現行法では遺伝上の親子関係が存在しても代理出産の場合は出生届が受理されないからである。
子どもを産むのは大変なことである。しかも出産は男のオレには想像もできないほど痛いらしい。それを代理母は代わりにしてくれるのである。なんと崇高な行為だろうか。相応の報酬(たとえば300万円くらい)を用意して日本でもぜひ認可して欲しいものである。学生がアルバイトで代理母を行うというのはどうか。年間の授業料と生活費くらいははまかなえそうだ。
売春という形で快楽として性を商品化する行為は黙認されながら、代理母という形で生殖としての性を商品化することはなぜいけないのか。どちらかというと前者の方が倫理的に問題だとオレは思うのである。後者は少なくとも社会の秩序を損なうものではないはずだ。また、産みの苦しみに耐えた母にこそ愛情があると主張する人もいるが、そのわりには我が子を虐待したり殺したりという事件が後を絶たない。母性に対する幻想はもう捨て去るべきかも知れない。
美容整形で貧乳を巨乳にしたり、不細工な顔を美女にしたり、腹の脂肪を吸引する(たまに失敗して死ぬ人もいるが)ことは許されているのに、事情があって子どもが産めなくなった女性を救う代理母を認めないのはなぜだ。貧乳や不細工やデブの女性がいることにいったいどんな不都合があるのか。それによって社会が著しく混乱し、多くの人が迷惑しているという事実はない。しかし、子供が欲しくてもできない苦しみというのは当事者夫婦にとっては阪神タイガース18年ぶりの優勝よりも、イラクへの自衛隊派遣よりもはるかに大きな問題なのである。それを解決するのは医療の一つの目的ではないのか。
少子高齢化は今や日本の抱えた最大の悩みであり、それを解消することは他のすべての問題に優先するというのはオレの持論である。もしも将来の人口が増加に向かうとすれば、景気はゆるやかに回復し、年金問題もたちどころに解決するのである。土地が足りなくなって価格が上昇し、バブルが再来するのである。まさに代理出産は日本を救うのだ。
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