2003年12月09日(火) |
ロシアの誘拐ビジネスを許すな |
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外道国家といえば拉致問題の北朝鮮ばかりが脚光を浴びているが、ヤルタ会談での秘密協定に従って日ソ中立条約を一方的に破り千島や樺太、歯舞諸島や色丹島を占領したソ連、それを引き継いだ今のロシアに対して外務省はこれまでに正式に抗議したことがあるのか。
千島や樺太では8月15日以降も戦闘は継続していたのである。避難民の上に容赦なくソ連軍の砲弾が降り注いだのである。白旗を掲げ、救急所のテントには赤十字が明示してあったにもかかわらずだ。ただ、満州で避難民よりも素早く逃げ去った関東軍と違って千島や樺太の日本軍は頑強に抵抗した。千島列島北端の占守島にはほぼ一個師団、2万5000人の日本軍がいて、強襲上陸してくるソ連軍に水際で大打撃を与えている。ところが日本軍にはすでに戦争が終わったという停戦命令が下り、その結果おとなしく武装解除に応じた多くの日本兵はその場で銃殺されたりシベリアへ強制連行されてしまったのである。
8月23日には樺太から小樽への引き揚げ船3隻が留萌沖で撃沈され1700名の犠牲者が出ている。沈められたのは軍艦ではない。民間の輸送船である。一般人を乗せた引き揚げ船をなぜ沈める必要があるのか。これがどれだけ重大な犯罪かわかるか?すでに平時なのである。もっともソ連は大韓航空のジャンボジェット機を平気で撃墜するようなまともじゃない国家なのだが。
とにかくこの問題に決着をつけない限りロシアなんかと仲良くする必要はない。ポーランド軍捕虜五千人を虐殺したカティンの森事件に関して、ロシアは関与を認めて正式に謝罪しているが、千島や樺太での行為に関して、ロシア人からは一片の謝罪もなされていないのだ。北朝鮮の日本人拉致問題よりも先にこの問題こそ北方領土問題とリンクさせて国連に提訴すべきだったである。
そうやって日本から占領(略奪)した北方領土が今、ロシアの誘拐ビジネスに大いに役立っている。日本漁船を「領海侵犯」「操業違反」の名目で拿捕(誘拐の別の呼び名)し、そのままロシアに連れ去ってしまい、法外な罰金を払わせて身柄を解放するのである。今年3月14日にロシアに誘拐された八戸市の開洋漁業の漁船第三開洋丸の乗組員が、9ヶ月ぶりに帰国した。ロシアの行政裁判で罰金刑が確定したという。漁船は刑事裁判の証拠物件として差し押さえられたままである。あの鈴木宗男もムネオハウスやムネオロードのことで頑張るのではなく、このような理不尽なロシアのやり方に対してしっかりと抗議をぶつけてくれていたなら、少しは見直してやったのにと思うのである。北方領土は一日でも早く返還させなければならない。もちろんそのときは千島や樺太で虐殺した日本人への賠償金、シベリア強制連行の賠償金も払わせるべきだ。10万人の死者を出したシベリア強制連行の賠償金は一人1億として10兆円は支払わせろ。
日本海に放射性廃棄物を海洋投棄したり、誘拐でゼニを稼いでるような外道国家がそもそも国際社会で認められてることがおかしいのである。オレの頭の中ではロシアも北朝鮮もほぼ同列である。
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