2003年11月30日(日) |
見せろ! 露天風呂パフォーマンス |
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ハンセン病患者の会の宿泊を断ったからと黒川温泉のホテルが地元の旅館の組合からも除名されてしまい、世間から激しく批判にさらされている。銭湯で「刺青お断り」などと堂々と表示されてるように差別してもいいのはヤクザだけなのである。ハンセン病はすでに過去の病気になったとはいえ世間の偏見はなくならないし、病気に対する無知ゆえのこのような事件は今後も起きるだろう。世間の人に納得してもらうためには大臣自ら範を示すべきである。
坂口力厚生労働大臣には元ハンセン病の方と一緒に温泉につかってもらい、背中を流し合ってるところなどをテレビで全国に流すべきである。ついでに騒ぎになったホテルの女将も一緒に湯につかればいいのである。このように「話し合いは露天風呂でなごやかにやりましょう」などというアイデアがなぜ出てこないのか、不思議でならないのである。
しかし、この世から差別と偏見をなくすことなど不可能だ。「差別するな!」と言ってもそれはしょせんきれいごとでしかない。自分が当事者の立場に置かれたらたいていの人は差別する側に回るのである。
甲府市の私立相川保育園で昨年2月、HIVに感染している親に対し、子供の入園を拒否していたことが11月28日、分かった。同園によると子供は感染していなかったという。なぜ親が感染していることを保育園が知ったのか大いに不思議なのだが、隠していたらそれはそれでまた大騒ぎするんだろう。正直に打ち明けたゆえの悲劇かも知れないのである。
「私立保育園」という客商売ゆえに入園を拒否したことと、ハンセン病患者の団体を拒否したホテルの反応は本質的に同じレベルの行動である。このような事例に対して「差別するな」と叫ぶ人たちは、100%安全な場所からきれいごとのタテマエを語っているだけである。本当にあなたはこれまでに一度も差別などしたことがないか?自分は100%差別などしない人間だと神に誓えるのか? ある日突然自分の隣人が神戸の児童連続殺人の少年Aとわかって、それまでと変わらずに接することができるのか?
容姿で人を差別するなと言うが、テレビで見るアナウンサーは美人ばかりで、最近はしかも巨乳でもある。見ていてなんだか嬉しくなってしまうのである。しかし、もしも差別や偏見を完全に排除するなら、普通の女性や器量の悪い女性をアナウンサーに起用してもいいはずである。「美人しかいない」という点ですべてのテレビ局関係者は差別と偏見のかたまりであると断言できる。でも、それでいいのである。だって視聴者がそれを望んでいるからだ。
もしもオレに若く美しい女性とどうみても美人とは言えないぶさいくなオバハンが求婚してきて、「平等に人間性で判断してくれ」と言われてもそんなこと無理なのである。美人を選ぶに決まってるのである。みんなそうなのである。偏見をなくすことなどとうてい不可能なのだ。
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