2003年11月25日(火) |
ODAのせいで餓死する人もいる |
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アフリカの多くの国々で飢餓が発生する原因のひとつは、自分たちの食い物を自分たちで生産できない状況が先進国によって押しつけられたことがあげられる。コーヒーやゴムの木といった換金性は高いが喰えない作物を押しつけられ、主食を手に入れるためにはわざわざゼニを払って買わないといけないのである。残された貴重な耕地は内戦のために多くの地雷が埋められ、結局救援物資を恵んでもらうしかない国も多いのだ。自分たちの食い物を自分たちの手で生産できるようにする、自立の第一歩はそこからはじまるのである。
たとえばタンザニアの人々はトウモロコシを栽培してそれを主食にしているのだが、日本のODA(たとえばバガモヨ灌漑農業普及計画)ではその貴重なトウモロコシ畑をブルドーザでぶっつぶして水田を作らせたのである。コメの方がトウモロコシよりも高く売れるという理由からである。そのコメを売ればより多くのトウモロコシが買えるという理屈である。現地にはコメを食う習慣などないのである。アメリカからパンをもらったらたちまちコメを捨てるような無節操な国民性は日本人ならではのものであり、多くの国では食習慣は簡単には変わらないのである。とにかくこれは馬鹿げた話なのだが、それをプラス評価している御用学者、いや神戸大学大学院教授もいるのである。
日本からタンザニアへのODA33億円は円借款という形で貸与されたためにタンザニア政府は日本へ返還しないといけないのだが、経済が破綻したためにタンザニア通貨の円に対するレートは250分の1に下落しているのである。33万円借りた人が8250万円返済しないといけないようなもので、悪名高きヤミ金も真っ青の暴利なのである。もちろんタンザニア政府は一銭も返せない。その分は日本国民の税金で負担するしかないのだ。
つまりこのODAは、ゼニを押し貸しして彼らのトウモロコシ畑をぶっつぶし、一方的に返済を迫るというヤクザでもしないような阿漕な行為だったのである。もちろんやったのはヤクザではなくて外務省の連中である。
オレは自分の納めた税金がこのような情けないことに費やされることが許せない。そして、このような腐った状況を一刻も早く改善できないで放置し続ける政府の怠慢が許せないのである。ODAで金儲けしたい外道どものために主食を生産する手段を奪われて飢餓に苦しむ民衆がいる。すべての日本国民は納税という形で間接的に虐殺に荷担しているのである。
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