2003年11月19日(水) |
メルトモは新幹線運転士? |
携帯用URL
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新幹線を運転中に43歳のメルトモ女性に数十通もメールを打っていたJR東海の42歳乗務員がいたのである。運転中に写した富士山の写真や花火などの風景、運転する自分の姿や運転席の計器類、見習いの運転士を指導する姿、すれ違いざまに他の新幹線車両を写した分などを写メールで送っていたのである。それがこともあろうに女性の夫に見つかってJR東海に通報されたのである。
オレはずいぶん驚いている。それは「運転中にメールを打っていた」ことに対してではない。そんなにたくさん画像を保存できるということに対しての驚きである。オレは時代遅れの古い携帯を使ってるので最近の機種はずいぶん進化してるのだなあと感じてしまうのだ。
「大勢の乗客の命を預かる身でありながら女とメールとは!」
とお怒りの方が多いのかも知れないが、なにしろ新幹線は運転士が寝ていても大丈夫なのである。世界一安全な大量輸送機関なのである。起きてメールを打ってるというのはまだ居眠り運転に比べればずっとマシなのである。踏切のない東海道新幹線の場合、線路の上に障害物は基本的に存在しないからだ。
運転中にメールを打つのが危険なのは鉄道よりもクルマの方なのであって、事故を起こす確率は新幹線よりも限りなく高いはずである。そちらを黙認しておきながら新幹線のメールにケチをつけるのは、大量の手抜き住宅建築を放置したまま東京タワーの耐震工事からはじめるようなもので、いざ関東大震災が起きればどちらが大きな被害をもたらすかは明らかである。
最近クルマを運転していて特に目立つのは、高速道路を走行中にさえメールを打つ危険な馬鹿の存在である。メールを打ちながら交差点に赤信号を無視して進入し、他のクルマをひやりとさせる迷惑なドライバーには毎日のように出会う。メールだけではない。テレビに熱中しているのはもはや当たり前、大手運送会社のドライバーでさえも運転中にマンガを読んでいたりするのである。クルマの運転とはそこまで片手間にできてしまうものである。
そう思えば、事故を起こさないように毎日慎重に運転しているオレのような存在はもはや天然記念物なのかも知れないのである。コンビニのガラスをぶち割って突っ込む馬鹿や、中央分離帯を越えて対向車線に突っ込んで人を死なせてしまう救いようのない馬鹿がこの世になぜ存在するのか、オレのような運転の上手なドライバーには全く理解不能である。
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