2003年11月20日(木) |
大阪府立高校はホテル並に快適です! |
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太田房江大阪府知事というのは立派なお方なのである。税金を豪快に無駄遣いする潔さに関しては太田知事に誰も勝てないのである。意味のないダム計画もみんなGO!。売れる見込みのない「彩都」の開発にも大量の税金を投入、官僚やゼネコンにとってまことに都合のいいお方なのである。
その無駄遣いの一つが来年度予定されているすべての公立高校へのエアコン設置なのである。なんと192億円の予算が計上されている。オレはこの金額にたまげたのである。148校の3000教室にいったいどんなエアコンを設置するのだろうか。
もしも各教室に個別に設置して室外機はベランダに置くという安上がりな方法をとる場合、どんなにハイスペックなものでもせいぜい一機あたり100万程度、全部で30億円で済むのである。工事も短期間で完了するし、故障したときも簡単に修理できる。その後のメンテナンスも簡単なのである。
もう少し贅沢に天井や壁に配管工事をして一台の室外機で数台のエアコンを接続する場合、工事も手間が掛かるし内装業者も呼ばないといけない。そういうわけで倍はかかってしまうから予算は60億円は必要になる。この場合も個別空調で教室を冷やすだけを想定している。廊下やトイレまで冷やす必要はないのである。
しかし、それでは192億円は使いきれないのである。予算消化のためにはもっともっと贅沢にして、ホテルやインテリジェントビルのごとく中央管理の全館一斉空調にしなければならないのである。その場合の工事費は概算で坪当たり4〜5万になるので高校の延べ床面積は坪にして約2500坪、建物全体にかかる工事費は一校あたり1億2500万円ということで限りなく192億円に近づくのである。2週間くらいの工程で場合によっては床や壁も剥がしての大改装なのである。こうなるともう全館空調だから一年中一定の温度で快適そのものなのである。やはり勉強には快適な環境が一番なのである。すべての公立高校にホテル並みの全館空調を導入するあたり、太田知事もただ者ではなかったということである。やはり教育は地方自治の根幹だと認識されていたことになる。
もしも来春に設置される各高校のエアコンが、もっとも安上がりの各教室個別タイプで、ベランダに室外機が置いてあったらみんなで言おう。
「ふざけるな!162億円はどこに消えたんや、ボケ。」
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